肩甲骨を回すとゴリゴリ鳴る!正体は筋肉のコリ?音の原因や解消法を詳しく解説

腕を回すと、肩甲骨がゴリゴリと鳴ることはありませんか?

一度、肩から鳴る音に気づくと、それ以降ずっと気になるもの。中には「なにかの病気なのでは」と不安を感じる方もいるでしょう。

音の正体がハッキリすれば、スッキリして過ごせますよね。

そこで当記事では、肩甲骨がゴリゴリ鳴る原因について詳しく解説します。

最後まで目を通すことで、なぜ肩甲骨がゴリゴリ鳴るのかが分かり、解消するポイントを把握できるでしょう。

肩甲骨から音が鳴る「ゴリゴリ」の正体は筋肉のコリ

肩から音がすることに悩む女性

肩甲骨から鳴るゴリゴリという音は、肩周りに付く筋肉のコリ(凝り)が原因である可能性が高いです。

さまざまな理由で肩周りに付く筋肉の血流が悪くなったり、代謝が低下して老廃物が溜まったりすることで、筋肉が硬くなりコリが生まれます。人によっては、塊のようなコリができることも。

そして、凝り固まった筋肉が腱や骨と擦れることで、肩を動かす際にゴリゴリと音が鳴ります。

したがってゴリゴリ音を消すには、肩甲骨周りの筋肉を緩めることが大事です。

なお肩甲骨がゴリゴリ鳴る方は、肩こりになる、もしくはすでに肩が凝っているケースが多いです。また、肩だけでなく首の付け根がゴリゴリ鳴るケースも少なくありません。

参考記事:首の付け根のゴリゴリの正体は?首こり・肩こりの原因となるゴリゴリの解消法を解説!

肩甲骨周りの筋肉が凝り固まる原因とは?

なぜ、肩甲骨周りの筋肉が凝り固まるのでしょうか。

一概には言えないものの、生活習慣が関係している可能性が高いです。
3つの例を紹介しますので、ご自身に当てはまっているかチェックしてみてください。

姿勢が悪く肩甲骨周りの筋肉が緊張している

猫背になってパソコン作業を行う女性

普段の姿勢が悪いと、肩甲骨周りの筋肉が緊張しやすいです。

特に背中が丸まってしまう「猫背」は肩甲骨への負担が大きいので注意しましょう。パソコンやスマホのディスプレイを覗く際に、無意識に背中が丸まっていませんか?

他には、布団や枕が合わないことによる睡眠時の緊張や、バッグをいつも片方だけに持つ癖なども、肩甲骨周りの緊張につながります。

一度、ご自身の姿勢や癖をチェックしてみてください。

運動不足

運動不足が肩甲骨周りの筋肉の凝りにつながるケースも多いです。

多忙などで運動する機会が減ると、肩甲骨周りの筋肉の血流や代謝が悪くなり、老廃物が溜まることで凝りが生まれます。

とくに、普段仕事で長時間座っている方は、意識的に身体を動かす機会を作りましょう。運動不足が長期間続くと、ゴリゴリ鳴るほどまでに肩甲骨が凝り固まってしまいかねません。

睡眠不足・食生活の乱れ

睡眠不足偏った食生活も、肩周りの筋肉が凝り固まる原因の一つです。

眠る時間が短くなってしまえば身体が休まらず、疲れが溜まっていくでしょう。また栄養バランスが悪い食事を続けると、筋肉に必要な栄養が不足し、はたらきが低下します。

したがって、肩甲骨周辺のコリやゴリゴリ音を改善するために、睡眠や食などの生活パターンを見直すことも大事です。

肩のゴリゴリをそのまま放置したらどうなる?

中には「肩甲骨のゴリゴリをそのまま放置したら危ないの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

先述したように、ゴリゴリの正体は筋肉の凝りである可能性が高いです。したがってゴリゴリそのものには、そこまで危険性はないといえます。

ただし、時間の経過とともに肩こりや首コリが発生したり、悪化したりする可能性があるので注意は必要です。

参考記事:肩こりの重症度レベルをチェックしたい!ひどい肩こりに効くセルフケア方法も紹介

自分で音を鳴らするのは避けたほうが良い

肩甲骨のゴリゴリそのものは危険性がないとはいえ、自分で鳴らすことは避けるべきです。

肩を回すたびにゴリゴリと音が聞こえるということで、面白がって鳴らしてみたくなる、ともするとゴリゴリ鳴らすことで肩が楽になったような感覚を覚えることもあります。

しかし何度も鳴らすことで、筋肉や腱を痛めてしまうリスクが考えられます。したがって自発的に鳴らすことは避けつつ、解消するためのセルフケアを始めましょう。

肩甲骨のゴリゴリを解消するセルフケア方法

ではここから、肩甲骨のゴリゴリ解消に効果的なセルフケア方法を紹介します。

いずれの方法も、時間や費用がほとんどかかりません。ぜひ実践してみてください。

普段の姿勢を良くする

姿勢を良くするポイントを解説した図

まずは、普段の姿勢を良くすることを心がけてみましょう。

特に肩甲骨への負担を減らすために、猫背を改善することが有効です。自身の姿勢をカメラで撮影したり、姿勢分析アプリを使ったりして、まずは現状の姿勢を把握しましょう。

そのうえで、頭の位置を意識してみてください。頭が前に出過ぎることで自然と猫背になります。

したがって、常に頭を若干後ろに引くよう意識してみましょう。これだけで背中が丸まりにくくなり、肩甲骨への負担も減ります。

参考記事:【簡単】姿勢を良くする方法4選!猫背や反り腰を改善して正しい姿勢を保つには
参考記事:猫背を治す方法とは?姿勢改善にオススメのストレッチ・筋トレを詳しく紹介!

肩周りのストレッチを行う

肩周りのストレッチも大変効果的です。ゆっくり筋肉を伸ばすことで、筋肉への血流が増え、気分もスッキリするでしょう。

おすすめのストレッチを紹介します。

1つ目は「僧帽筋(そうぼうきん)ストレッチ」です。

僧帽筋上部線維ストレッチ
STEP1:片手を後方に回しましょう
STEP2:もう一方の手で肩を抑えます
STEP3:首を斜め前方に倒しましょう
STEP4:元の姿勢に戻ります
STEP5:繰り返し実施しましょう

※肩の上が伸びるのを感じながら行ってみてください

上記のストレッチによって、首から肩にかけて付く僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉が緩みます。

2つ目は「広背筋(こうはいきん)ストレッチ」です。

広背筋ストレッチ
STEP1:両手をつないで万歳しましょう
STEP2:片側のお尻に重心を乗せ反対側へ体を傾けましょう
STEP3:元の姿勢に戻ります
STEP4:繰り返し実施しましょう
※脇腹の伸びを感じながら行ってみてください
※傾ける側と反対側のお尻にしっかり重心を乗せましょう

こちらのストレッチを行うと、肩から腰にかけて付く大きな筋肉を緩めることが可能です。

どちらも椅子に座りながら行えるので、ぜひ毎日継続してみてください。

参考記事:【ガチガチ肩こり解消】寝ながらできる肩甲骨ストレッチを動画で解説!

セルフマッサージで肩周りをほぐす

セルフマッサージで肩周りの筋肉をほぐすことも有効です。

ただし、自身の手では肩甲骨に届かない場合があります。そこでテニスボールやグリッドフォームローラーを肩甲骨周辺に当てながらマッサージしてみてください。

おすすめのセルフマッサージの方法を紹介します。

広背筋グリッドマッサージ」です。

広背筋グリッドマッサージ
STEP1:グリッドを準備しましょう
STEP2:グリッドに脇腹を当てましょう
STEP3:身体を動かし筋肉をマッサージしましょう

上記のマッサージで、広背筋が効率的にほぐれるでしょう。グリッドフォームローラーはお手頃な価格ながら長く使えるアイテムなので、ぜひ購入を検討しましょう。

肩周辺の筋力トレーニングを行う

筋肉の代謝を上げるために、筋力トレーニングを取り入れることもおすすめです。

肩甲骨周りの筋肉に効くトレーニングを紹介します。

ウォールシットリーチ」です。

ウォールシットリーチ
STEP1:あぐらをかき壁に寄りかかりましょう
STEP2:棒を両手で持ち頭上に挙げましょう
STEP3:頭の位置まで棒を下ろしましょう
STEP4:ゆっくりと元の姿勢に戻りましょう
STEP5:繰り返し実施しましょう
※体を壁から離さないように注意しましょう

こちらの筋トレによって、肩甲骨周りの筋肉をじっくり刺激できます。また、肩こりに悩んでいる方にもおすすめです。

ぜひ少しずつ継続しましょう。

食生活を見直す

栄養バランスの取れた食事

あらためて、ご自身の食生活を見直してみましょう。

とくに、筋肉の血流が良くなる栄養素を含む食品を取り入れてみてください。

筋肉に大きく関係する栄養素は以下の3つです。

  • ビタミンE(かぼちゃ、アーモンド、ごま油など)
  • クエン酸(梅干し、いちご、酢など)
  • マグネシウム(納豆、わかめ、ごまなど)

もし毎日食事を作るのが難しい場合は、サプリメントで補いましょう。

つまり、栄養バランスの良い食事によって、身体の内から筋肉が緩むことに他なりません。ストレッチや筋トレよりも明確な形で効果が出る場合もあります。

肩に痛みが出るなら病院で検査してもらうのがオススメ

もし、肩甲骨のゴリゴリとともに痛みを感じる場合は、早めに病院を受診しましょう。

場合によっては神経が損傷していたり、骨が変形を起こしていたりする可能性もあります。

また、重篤な病気が隠れているケースも考えられます。医療機関で詳しく検査を受けることで、原因が明確になるでしょう。

まとめ

肩甲骨がゴリゴリ鳴ったとしても、音自体はそれほど危険な症状ではありません。

ただし、肩甲骨周りの筋肉が硬くなり凝っている可能性が高く、そのまま放置すると肩こりや首コリにつながる可能性はあります。

普段の姿勢が悪かったり、生活習慣が乱れていたりしないか、あらためて確認してみましょう。加えてストレッチや筋トレを継続すれば、ゴリゴリ音は鳴らなくなり、肩がスッキリ軽くなるはずです。

それでは当記事を参考に、まずは姿勢からチェックしてみましょう。