今まさに肩こりに悩んでいて、「保険を使って治療を受けたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
接骨院の料金体系にもよりますが、保険が適用されれば500円ほどで施術を受けることも可能です。
ただし、全ての肩こりに保険が適用されるわけではありません。
そこで当記事では、接骨院・整骨院で肩こりが保険適用される場合と、されない場合を解説します。
最後まで読むことで、初めて接骨院に行く方でも保険を使って肩こり治療を受ける条件が理解できるでしょう。
参考記事：【接骨院・整骨院のかかり方】健康保険の適用範囲と注意事項を解説
肩こりの原因によって違う？接骨院・整骨院で肩こりが保険適用される場合はあるの？
肩こりの治療で保険が適用されるかどうかは、原因によって変わります。
そこで以下、肩こり治療に保険が適用されるケースと適用されないケースを解説しますので、ご自身の症状と照らし合わせてみて下さい。
怪我が原因となる肩こりの場合は保険適用されるケースも
「怪我」という形なら肩こり治療で保険が適用されるケースがあります。
そのためには以下のことを具体的に説明できなければなりません。
- いつ痛めたか
- どこで痛めたか
- どんな形で痛めたか
また保険適用となるのは、上記の説明事項とあわせ怪我をして間もない時期の痛みが強い症状（急性期）に限られます。
肩を怪我してから数週間後に接骨院に行っても、既に痛みが和らいでいたり怪我と肩こりの因果関係がはっきりしなかったりという理由で保険が適用されない場合があるので注意して下さい。
慢性痛は保険適用されない
一方、じわじわと続く慢性的な（長期間続く）肩こりには保険が適用されません。
そこで、以下のような肩こりには保険は使えないので注意して下さい。
- デスクワーク中の肩の重だるさ
- 腕が上がりにくくなる四十肩・五十肩
- 手のしびれを伴う肩こり（椎間板ヘルニア）
- ストレートネック（首の骨の歪み）からの肩こり
もちろん自費で治療を受けることが可能ですが、保険適用時に比べて費用がかかることになります。
参考記事：【接骨院・整骨院】自費と保険適用の料金相場をわかりやすく解説
接骨院・整骨院で保険適用がされる肩こりの具体的な例
ではここから、接骨院や整骨院で保険適用になる肩こりの具体的な例を見ていきます。
交通事故によるむち打ちの後遺症
交通事故によるむち打ちの後遺症で肩こりが出ている場合は、保険適用になる場合があります。この場合は健康保険ではなく自賠責保険を使っての治療になることが多いので、詳しくは保険会社に問い合わせましょう。
また、交通事故によるむち打ちと肩こりの因果関係が、はっきりしていなければなりません。交通事故に遭った場合、最初は整骨院ではなく整形外科に行って診断を受けましょう。
そのうえで医師の許可が出れば、接骨院で肩こりの治療を受けることが可能になります。
寝違えによる首の痛み
朝起きた時に首が回らない「寝違え」による肩の痛みにも保険が適用になります。理由としては、寝違えが筋肉や骨の怪我と判断されるからです。
ひどい場合は1週間以上痛みが続くことがあるので、早めに接骨院に行き治療を受けましょう。
参考記事：【首を寝違えたような痛み】突然起きる痛みの原因と対処法を解説！
突発的な首の捻挫
スポーツによる首の捻挫から起こる、肩のコリ（痛み）に対しても保険適用になります。ラグビーやアメフトなど、コンタクトスポーツで首の捻挫が起こりやすいと言えるでしょう。
またスポーツに限らず、日常生活の中でも突発的に首を捻挫してしまうことはあります。
先ほどお話したように、いつ・どこで・どんな形で痛めたのか説明できれば保険適用される可能性はあるので、早めに接骨院に行って相談しましょう。
接骨院・整骨院で肩こりが保険適用がされない場合でも通院するメリット
ここまで見てきたように、肩こり治療で保険適用になるには条件があります。もし保険が適用されない場合、比較的お値段の高い自費でのお支払いになるため接骨院を利用することに躊躇するかもしれません。
しかし実際は、保険が適用されなくても接骨院・整骨院に通うメリットはあります。
国家資格取得者から専門性の高い施術を受けられる
接骨院や整骨院では、国家資格取得者による専門性の高い施術を受けることができます。柔道整復師になるには、専門の養成機関に3年以上通い国家試験に合格しなければなりません。
したがって、生理学や解剖学など人体の知識もしっかり持っています。
また以下のような手を使う以外の治療技術も充実しています。
- 電気療法
- 赤外線療法
- 水療法
以上のことから、肩こりに関してもより専門的で安全な施術が受けられるでしょう。
根本改善を目的とした施術を受けられる
慢性的な肩こりを改善するには、マッサージしたり湿布を貼ったりするだけでは不十分で、より根本から改善することが大切です。
根本から肩こりを改善するために、まずは原因をしっかり判別することが欠かせません。国家資格者だからできる検査法によって肩こりの原因が詳しく分かるので、根本改善に繋がりやすいです。
ある程度期間は必要かもしれませんが、治療を続けることで肩こりの根本的な改善が期待できるでしょう。
肩こり解消のための日常生活における注意事項がわかる
長引く肩こりを改善するには、治療以外に日常生活における姿勢や生活習慣も見直すことが大切です。
以下のような要因から、肩こりが続くというケースは少なくありません。
- 椅子に座っているときの姿勢の悪さ
- 運動不足や筋力低下
- 食生活の悪化やストレス
接骨院や整骨院では、国家資格者から日常生活を送る際の注意事項を聞くことができます。それもネットなどで見れる情報と異なり、より個人に合わせた有益な情報です。
たとえ自費だとしても接骨院や整骨院に足を運ぶ価値はあるといえるでしょう。
まとめ
言うまでもありませんが、肩こりは辛い症状です。
保険を使うには条件がありますが、そのまま放置せず少しでも早く改善することを考えましょう。
それでは当記事を参考に、ご自身の肩こりに保険が使えるかどうか判断してみて下さい。
参考文献