整骨院や整体院は料金が高い?頻繁に通えない場合の対処法4選

整骨院や整体院に通う際は、一回の施術料金だけでは正確な費用を計算できません。

なぜなら通院することになる場合がほとんどだからです。症状が改善するまでのトータルの費用を考える必要があります。

ただ中には「料金が高いから、頻繁には通えないんだけど」と不安を持つ方も多いのではないでしょうか?

当記事では、整骨院や整体院に無理なく通う方法を中心に紹介します。

最後まで記事をご覧いただくことで、整骨院や整体に通う適切な頻度や、通院をやめたい場合の対処法まで詳しく理解できるでしょう。

【事実】整骨院や整体では1回の施術で症状が完治しにくい

整骨院(接骨院)や整体院における1回の料金相場は、6,000円前後(10分1,000円)となっています。

人によっては「高いな」と感じるのも無理はないでしょう。ただし、1回の施術で症状が完治するのは稀なのが現実です。

長期間続く痛みや不調ならなおさらで、施術後に症状がぶり返す場合も少なくありません。人間の身体が良い状態を維持するには、何度か施術を重ねる必要があります。

症状をしっかり改善するために、頻度を重ねて通院することが一般的です。

参考記事:【接骨院・整骨院】自費と保険適用の料金相場をわかりやすく解説

整骨院(接骨院)・整体院に無理なく通う方法

とはいえ経済的な理由で長い期間、通院することが難しい方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ここからは、整骨院や整体院に無理なく通う方法を紹介します。通院にかかる費用や期間の短縮にもつながるので、ぜひ参考にしてください。

【整骨院】保険を使って施術を受ける

整骨院(接骨院)では、怪我などの処置に対して保険の利用が可能です。

具体的には、以下の症状が保険適用の対象になります。

  • 骨折
  • 脱臼
  • 捻挫
  • 打撲
  • 挫傷(肉離れ)

足首にテーピングを巻いた女性

もし保険適用になった場合、1回500円〜700円で施術を受けられます。そのため、費用を大幅に抑えることが可能になるでしょう。

ただし、同時期に同じ症状を治療するために、複数の整骨院で保険施術を受けることは認められていないので注意してください。

参考記事:【接骨院・整骨院のかかり方】健康保険の適用範囲と注意事項を解説
参考記事:【はしごは注意】同じ月に違う整骨院・接骨院を同時利用できる?保険適用の場合は注意が必要

整体院では保険は使えない

整骨院で施術を受けている様子

整骨院と異なり、整体院ではどのような症状に対しても保険は使えず、自費施術のみになります。

整骨院(接骨院)と整体院は似ているものの、実際は異なるので注意しましょう。

整体院では痛みなどへの施術の他に、骨盤矯正バランス調整を提供しているケースも多いです。ただし、成果が出るまで長い通院が必要な場合もあるので、あらかじめ把握しておいてください。

参考記事:接骨院・整骨院の違いとは?整体院・整形外科との違いも合わせて解説
参考記事:整体で保険適用ができない理由を解説!例外的に整体院でも保険が使える条件とは

週1回〜2回の頻度で通う

通院する「頻度」についても考えましょう。

無理なく通うなら週1回から2回の頻度で通うことをオススメします。ただし症状によっては、初めのうちに集中的な治療が必要になってきます。

そのため、連日通院するという場合もありえるので把握しておきましょう。

整骨院や整体院によっては、通う回数が増える分だけ料金が割引になるというシステムも導入されているので利用してみてください。

メンテナンスなら月1回〜2回がおすすめ

症状が一旦治った後も、身体のメンテナンスとして整骨院や整体院に通院することは効果的です。なぜなら症状が再発したとしても早く改善しやすく、費用や時間を抑えられるからです。

メンテナンスの場合は、月に1回から2回の通院を目安にお考えください。

こちらの要望や不明点を施術者に伝えよう

無理なく通院して症状を改善するためには、整骨院や整体院の施術者(先生)との意思疎通が欠かせません。

以下のような要望や疑問点を、先生にしっかり伝えましょう。

  • こちらの要望(都合がよい曜日やスケジュール)
  • どのくらいで改善するか
  • いつまで通うべきか

患者思いの腕の良い先生なら、あなたの話に丁寧に耳を傾けてくれるはず。

施術の専門家としての意見とあなたの要望を擦り合わせながら、適切な通院頻度を決めていきましょう。

参考記事:【初心者必見】良い整骨院と悪い整骨院の見分け方!施術が上手な先生の特徴を徹底解説

定額制(サブスク)メニューを利用するのもおすすめ

最近は定額制(サブスク)を導入している整骨院や整体院も増えてきました。何より「費用が明確になる」という大きなメリットがあります。

先生と相談したうえで、「通院回数が多くなりそう」「多く施術を受けたい」という場合に定額制を利用してみましょう。

自宅でできるセルフケア方法を教えてもらう

ストレッチを行う男性

整骨院や整体院の施術とあわせてセルフケアを取り入れることで、症状の早期改善が期待できます。言うまでもありませんが、症状が早く改善すればそれだけ通院期間が短くなり、費用を大幅に減らせます。

健康的な食生活簡単にできる運動など、セルフケア方法を先生に教えてもらい実践してみてください。

回数券は無理に購入しない

整骨院で会計を行う様子

整骨院や整体院から「回数券」の購入を勧められることもあります。もし回数券を勧められたら、一度しっかり考えてください。

たしかに1回の施術料金が安くなるなどのメリットはあるでしょう。しかし、回数券を半分以上残して通院が不要になる場合もあります。

また、回数券を消費しようとして無駄な通院が増える可能性もありうるのです。

回数券は、ご自身が納得した上で購入してください。くれぐれも「無理に買わされる」という事態は避けましょう。

もしかして通いすぎ?整骨院や整体院で通院終了のタイミング

症状が気にならなくなった」「痛みもなく良い状態が数日間続く」こういった場合は通院を終了するタイミングだと判断できます。

もし、通院終了のタイミングがわからない時は、施術してくれる先生に尋ねてみましょう。

症状改善後は月に数回のメンテナンスとして施術を受けながら、症状が悪化したらあらためて通院することを考えてみてください。

【高くて通えない】整骨院や整体院の通院をやめたい時の伝え方・対処法

通院して治療している最中でも、「費用が高くて通えない」「施術が合わない」と判断したら遠慮なく通院することをやめましょう。

通院をやめることも、別の整骨院や整体院に移ることも、患者さんの自由です。また通院を途中でやめる際、その旨を先生に伝える必要はありません。

とはいえ施術をしてくれた先生に対して、気まずさを感じる場合もあるでしょう。

その際は、以下の文言を参考にしてみてください。

  • 「一旦様子を見てみます」
  • 「予定が分かったら連絡します」

繰り返しになりますが、通院を続けるかやめるかを決めるのは患者さん側です。

費用や時間がかかることですから、ある程度厳しく判断しましょう。

まとめ

人間の痛みや不調には個人差があります。

症状が一回で改善しない場合は、通院することをあらかじめ考えておきましょう。ただし、整骨院や整体院の料金は決して安くありませんので、通い過ぎは費用の負担につながります。

通う頻度や日常生活に注意を払うことで、費用を抑えたり通院期間を短くしたりすることが可能です。また効果がないのに無理に通院を続ける必要はありません。

通院の中止、もしくは別の整骨院や整体院に通うことを考えてみてください。

それでは当記事を参考に、無理のない形で整骨院や整体院に通院しましょう。

【参考文献】
1)慶應義塾健康保険組合:柔道整復師(接骨院・整骨院)の施術