急に足が痛い!歩けない原因とすぐにできる対処法とは?

急に足が痛くなって歩けなくなると、不安や焦りを感じることがあります。

このような突然の症状にはさまざまな原因が考えられますが、適切な対処法を知っていれば慌てずに対応できるはず。

この記事では急に足が痛くなる原因を解説し、すぐに実践できる対処法や、病院に行くべきタイミングについて紹介します。

ぜひ参考にして、適切な対応を心がけましょう。

足が急に痛くなる原因とは?

足が急に痛くなり、歩けなくなる原因にはいくつかの要因があります。それぞれの原因を知っておくことで、適切な対処法を選択できるようになります。

筋肉や腱の損傷

足の捻挫をしてしまった女性の写真

急な運動や普段使っていない筋肉を酷使した場合、筋肉や腱が損傷することがあります。特にスポーツや日常生活で突然無理な動きをした際に発生しやすいのが特徴です。

例えば足をひねったり、不自然な姿勢で動いたりした結果、筋肉が引き伸ばされて損傷し、強い痛みを引き起こします。これにより、急に歩くことが困難になることがあります。

このような筋肉や腱の損傷では、痛みとともに腫れや炎症が見られることが多く、時には内出血も伴います。特にふくらはぎや太もも、足首周りに多く見られる症状で、筋肉疲労が蓄積されている場合、突然強い痛みが発生することがあります。

参考:足首の捻挫(ねんざ)を3日で治す方法はある?適切な応急処置やセルフケア方法を紹介

骨や関節の問題

足の痛みの原因として、骨や関節の問題も考えられます。

代表的なものとして、関節炎や関節の損傷が挙げられます。例えば変形性膝関節症は、膝の軟骨が摩耗し痛みを引き起こす疾患で、特に中高年に多く見られます。加齢に伴い関節が弱くなりやすく、過度な運動や長時間の歩行によって症状が悪化することがあります。

また、疲労骨折も突然足に強い痛みを引き起こす原因の一つです。過度にスポーツをしている方や骨密度が低下している方に多く見られ、骨に小さなひびが入ることで痛みが発生します。これにより歩くことが困難になり、特に足を地面につけるたびに鋭い痛みが走ることがあります。

参考:骨折を早く治す方法とは?骨折が治るしくみや治癒に必要な期間について解説

血流障害

血流の問題も足の痛みの原因として見逃せません。代表的な疾患として、閉塞性動脈硬化症があります。

これは血管が動脈硬化によって狭くなり、足に十分な血液が供給されなくなる状態です。初期段階では歩行時に足が痛み、休むと痛みが和らぐという特徴的な症状が現れます。これを「間欠性跛行」と呼び、歩き始めるとまた痛みが生じ、再び休むことで症状が軽減します。

この症状は、血管の病気が原因であるため、適切な治療が必要です。放置すると、さらに重篤な症状を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞の併発のリスクも高まることがあります。

神経の圧迫や損傷

足の捻挫をしてしまった女性の写真

神経の問題も急な足の痛みの原因となることがあります。

坐骨神経痛や椎間板ヘルニアは、腰や背中から神経が圧迫されることで、足に痛みやしびれが放散されることがあります。特に、片側の足にだけ痛みが現れる場合は、神経に関する問題が疑われます。

これらの神経圧迫による痛みは、座っている状態や歩行中に強まることが多く、感覚の異常やしびれを伴うことが特徴です。また、足が重く感じたり、動かしにくくなったりすることもあります。この場合、単なる足の痛みではなく、腰や背中に原因がある可能性があるため、専門医による詳細な検査が必要です。

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参考:坐骨神経痛を早く治す方法はこれ!痛みの原因とオススメストレッチ3つを解説!

急な足の痛みに効果的!すぐにできる対処法3選

足の痛みが突然発生した場合、まずは冷静に対応することが大切です。ここでは、自宅でもすぐに実践できる対処法をいくつか紹介します。

患部の冷却が効果的

アイシングをしている写真

足の痛みが急に発生した場合、まずは患部を冷やすことが有効です。

特に、筋肉や腱の損傷による痛みには、冷却が炎症を抑えるのに役立ちます。氷嚢や冷えたタオルを使って、痛む箇所に1520分程度当ててみましょう。

ただし、直接皮膚に氷を当てると凍傷になる恐れがあるため、タオルなどを間に挟むことを忘れないでください。

足を高くする

足の痛みが強い場合や腫れが見られる場合は、足を心臓よりも高い位置に置くことが効果的です。

クッションや枕を使って足を持ち上げることで血液の循環を促し、腫れや痛みを軽減することができます。特に、夜寝る際には足を少し高くしておくと、翌朝の痛みやむくみが和らぐことがあります。

安静にする

痛みが強いときは、無理に歩こうとせず、できるだけ安静にしましょう。

無理に動かすと症状が悪化する可能性があるため、痛みが引くまでは足を使わずに休むことが大切です。特に、筋肉や腱の損傷が原因の場合は、十分な安静が回復のカギとなります。

急に足が痛くなった場合に病院に行くべきタイミングは?

痛みが続く場合や症状が悪化する場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。以下のような症状がある場合は、放置せずに病院で診断を受けましょう。

強い痛みや腫れがある場合

もし足が腫れていたり非常に強い痛みを感じる場合は、骨折や筋肉・腱の重大な損傷が疑われます。特に痛みが続く場合や、体重をかけることができないほどの痛みがある場合は、できるだけ早く専門医の診断を受けることが重要です。

しびれや感覚の異常がある場合

足にしびれや感覚の異常が見られる場合、神経に問題がある可能性があります。特に、痛みと同時に足の一部が麻痺したり、動かしにくくなる場合は神経の損傷や圧迫が原因であることも。神経の問題は放置すると症状が悪化することが多いため、早めの受診を心がけましょう。

痛みが数日間続く場合

足の痛みが数日間続く場合や、痛みが悪化している場合も、医療機関を受診する必要があります。特に、日常生活に支障が出るほどの痛みが続く場合は、自己判断で放置せず、専門の診断を受けましょう。

急な足の痛みに効果的!予防のためにできるセルフケア方法

痛みが再発しないように、日頃から予防を心がけることも重要です。以下のセルフケア方法を習慣化しておくことで、足の痛みを予防することができます。

ストレッチを習慣化する

足の筋肉を柔軟に保つことは、痛みの予防に効果的です。特に、股関節周りや足首のストレッチを日常的に行うことで、筋肉の損傷や神経の圧迫などを防ぐことができます。運動前や長時間座り続けた後には、これから紹介する簡単なストレッチを行いましょう。

股関節付け根のストレッチ
STEP1:片膝立ちになりましょう
STEP2:お腹に軽く力を入れながら骨盤を前方へ移動させます
STEP3:股関節の付け根の筋肉が伸びた状態を10秒間保持しましょう
STEP4:元の姿勢に戻り反対側も実施します
※腰を反らさないように注意
もも裏のストレッチ

STEP1:片足を前方へ出しましょう
STEP2:骨盤を倒すように前方に体を傾けます
STEP3:もも裏が伸びた状態を保持しましょう
STEP4:足首を反らせて踵を地面につけましょう
※腰が丸まらないよう注意しましょう

 

ふくらはぎのストレッチ

STEP1:足を大きく前方に開きましょう
STEP2:前方の足に体重を乗せましょう
STEP3:ふくらはぎが伸びた状態を保持しましょう
STEP4:ゆっくりと戻しましょう
※踵が床から離れないように注意してみてください

適度な運動を行う

適度な運動を日常生活に取り入れることで、足の筋力を維持し、痛みを予防することができます。ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、筋力を鍛えると同時に、血流を促進するため、足の痛みを予防するのに効果的です。

体重管理を心がける

過度な体重は足に大きな負担をかけ、痛みを引き起こす原因となります。

適切な体重を保つことで、関節や筋肉への負担を軽減し、足の痛みを予防することができます。特に中高年層では、体重管理が足の健康維持に重要な要素となります。

まとめ

急に足が痛くなって歩けなくなる原因には、筋肉や腱の損傷、骨や関節の問題、血流障害、神経の圧迫など、さまざまな要因があります。

この記事で紹介した対処法を実践することで、症状の緩和を図りましょう。

しかし、痛みが長引く場合や、しびれ、感覚異常が見られる場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。

また、予防のためには、日常的なストレッチや適度な運動を習慣化することが重要です。この記事を参考に、適切な対応と予防を心がけ、健康な身体を保ちましょう。