歩くと足の裏が痛いのは足底腱膜炎?痛みの原因とセルフケアを解説

足の裏が痛い」と悩んでいませんか。

足の裏が痛いと歩く・走るといった動作ができず、長距離の移動が憂鬱になったり、スポーツのパフォーマンスが落ちたりするかもしれません。したがって、できるだけ早い改善が望ましいです。

そこで当記事では、歩く際の足裏の痛みについて解説します。

足底腱膜炎をはじめとした具体的な症状や、痛みが改善するまでの期間、効果的なセルフケア方法についてお話ししました。

最後まで目を通すことで、あなたの足の裏が痛む原因がわかり、適切な対処を講じられるでしょう。ぜひお役立てください。

足の裏が痛くて歩けない!原因と代表的な症状

歩くと現れる足裏の痛みに悩まされる

一概にはいえないものの、ある日突然足裏が痛くなることはほとんどありません。

足の裏の痛みには、日々の足への負担や疲れの蓄積が関係しています。

では、歩くと足の裏が痛む原因についてみていきましょう。

足底腱膜炎

足裏が痛む原因の1つ「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」

足の裏が痛む場合、まず考えられるのが「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」です。足裏に付く足底腱膜が炎症を起こした症状です。

なお、「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」と呼ばれる症状も存在しますが、どちらも同様の状態を指しています。

主な原因は、「歩きすぎ・走りすぎ」「合わない靴」による足への負担です。また、肥満足の筋力低下も関係します。

足底腱膜炎は40代以降の女性に多く見られるほか、ランニング愛好者、立ち仕事に従事している方も発症しやすいです。

扁平足

足裏が痛む原因の1つ「扁平足(へんぺいそく)」

次に考えられるのが「扁平足(へんぺいそく)」です。

扁平足とは、足裏の真ん中のアーチ(土踏まず)が無く、足裏全体が床に付く状態を指します。土踏まずがないとそれだけ足裏への負担が増え、痛みを感じる場合があります。

扁平足の直接の原因は、内くるぶし前にある「舟状骨(しゅうじょうこつ)」の落下です。そして、扁平足を引き起こす要因としては、加齢や負荷の蓄積、肥満などが考えられます。

ただし、生まれつき扁平足であるケースも多いです。

年齢問わず扁平足は発症しますが、男女差でいうと女性の方が扁平足になりやすい傾向にあります。

なお、先ほど紹介した足底腱膜炎と扁平足は関連が深く、痛み方も似ています。

モートン病

足裏の上の方、指の付け根が痛む場合は「モートン病」の可能性が考えられます。

モートン病とは、足裏を走る神経が傷害され痛みが現れる症状(病気)で、足の人差し指・中指・薬指周辺が痛むケースが多いです。

モートン病も男性より女性が発症しやすく、とくに普段からハイヒールを履く女性が発症しやすいといわれています。

外反母趾(足裏のタコ・魚の目)

足裏が痛む原因の1つ「外反母趾(がいはんぼし)」

そのほか足裏が痛む原因としては、足の親指が外側に曲がる「外反母趾(がいはんぼし)」が考えられます。

もし、足裏に豆(タコ・魚の目)ができている場合、外反母趾が足裏の痛みに関係している可能性が高いです。

そして、ハイヒールを履く機会が多い女性が外反母趾になりやすいといわれています。

なお外反母趾は、先述した扁平足やモートン病とも関連が深いです。

足裏の痛みはどのくらいで改善する?

足裏の痛みには個人差があり、改善までにかかる期間について一概にはいえません。そのうえで、一般的に足裏の痛みは長期化する傾向があります。

改善まで3か月から6か月、長いと1年以上かかるケースも。もちろん痛みが減れば歩いたり走ったりすることは可能です。

とはいえ、痛みが気にならない程度まで改善するには、ある程度時間がかかると認識しておきましょう。

足裏の痛みを放置するとどうなる?

足裏には体重が乗るので、立っている間は負荷がかかり続けます。つまり、痛みをケアせず放置すれば悪化する可能性が高いです。

また足裏の痛みをかばうあまり、足首や膝への負担が増して、結果的に痛みが広がってしまうケースもあります。

したがって、足裏が痛いまま放置することは避けましょう。

まずは医療機関を受診することが大切

足裏の痛みの原因は、先ほど紹介した症状(病気)だけとは限りません。また、内臓の病気が足裏の痛みに関係しているケースも考えられます。

したがって、足裏が痛む場合は早めに医療機関を受診してください

診断が出た時点で、適切な対処法を行うのが大切です。

楽に歩ける!足裏の痛みに効くセルフケア方法

ではここから、足裏の痛みに効くおすすめのセルフケア方法を見ていきましょう。

先述した通り、足裏の痛みが改善するまでにはある程度時間がかかります。したがって、焦らずコツコツ続けてみてください。

痛みが引くまで運動を控える

運動選手や普段からランニングなどされる方は、足裏の痛みが強いうちは運動を控えるのがおすすめです。

足裏が痛いままでは良いパフォーマンスは望めません。また、先ほどお話ししたように、足裏の激痛をかばうあまり他の部位が痛みだすケースもあります。

痛みが引き、ある程度痛みが気にならなくなった段階で運動を再開しましょう

足裏を冷やす

足裏の痛みの原因の1つが「炎症」です。したがって、運動後や仕事からの帰宅後に足裏を冷やしてみてください

入念に冷やすことで炎症が引けば、足裏の痛みが幾分楽になります。なお、冷やす際は氷嚢(ひょうのう)を使うのがおすすめです。

ただし、痛みの原因によっては効果がない場合もあります。

ストレッチを行う

足裏や足の指のストレッチも有効です。

ストレッチを続けることで、足裏の血流が良くなり、痛みの軽減が期待できます。では、簡単かつ効果的なストレッチを紹介します。

1つ目は「足趾ストレッチ」です。

 

足趾ストレッチ
STEP1:片膝を立てましょう
STEP2:後方の足のつま先を立て体重を乗せます
STEP3:足裏の筋肉が伸びた状態を保持しましょう
※痛みのない範囲で行いましょう

こちらのストレッチを行うことで、足の指の関節を効率よく伸ばせます。結果的に足裏まで楽になるでしょう。

2つ目は「ボールマッサージ」です。

腸腰筋ストレッチ
STEP1:片膝立ちの姿勢になりましょう
STEP2:前方の足に体重をのせましょう
STEP3:元の姿勢に戻りまします
STEP4:繰り返し実施しましょう
※腰を反らさないように注意しましょう

上記のマッサージによって足裏が優しく刺激され、痛み改善につながります。

サポーター・インソールを使用する

足裏の痛みが強いうちは、サポーターインソール(中敷き)の使用がおすすめです。足の裏や指への負担が軽くなり、歩行が楽になります。

サポーターの種類は豊富で、靴下のように履くタイプや、足に巻くタイプなどさまざまです。またインソールにも、痛みの種類に合わせた多くの商品が販売されています。

ご自身の足裏の痛み方、足のサイズや形状に合わせて購入してみましょう。

ただし、サポーターやインソールを使用すれば全力で運動できるわけではありません。また痛みが減ってきた段階でサポーター・インソールの使用はやめてみるのがおすすめです。

【注意】歩くと足の裏が痛い時にやってはいけないこと

最後に、足の裏が痛む際にやってはいけないことを把握しておきましょう。

まず、痛みを我慢して運動を続けるのは避けるべきです。痛みが悪化・長期化する可能性があります。

逆に、運動を休みすぎることも良くありません。足裏の痛みが軽減してきたら、できるだけ運動したほうが痛みが改善しやすいです。

そして、足に負担がかかる靴を履くのも要注意。「サイズが小さすぎる靴」「先が尖った靴」「ハイヒール」などを履いている方は、一度見直してみてください。

できるだけ、足にゆとりがある靴を履くのがおすすめです。

まとめ

足裏の痛みは深刻な問題です。放置することは避けましょう。

本文で紹介したように、足裏の原因は足底腱膜炎や扁平足、モートン病や外反母趾の可能性が高いといえます。ただし、まずは医療機関を受診して、正確な診断をもらうことが大切です。

そのうえで、運動量を調節しながらストレッチを行ったりインソールを使用したりしてセルフケアしてみてください。ある程度時間がかかるかもしれませんが、足裏の痛みに悩まなくなるでしょう。

それでは当記事が、あなたのお役に立つことを願います。

【参考文献】
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6)W Schneider 1, K Knahr:Surgery for hallux valgus. The expectations of patients and surgeons
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