ゴルフ肘を自分で早く治すには?すぐできるストレッチや予防法まで紹介

ゴルフ愛好者に多い肘の痛みが「ゴルフ肘」です。

もしゴルフ肘になってしまった場合、仕事に大きな影響が出てしまいかねません。また、対処法を知らずにそのまま放置すると、一向に痛みが改善しない可能性もあります。

好きなゴルフを存分に楽しむためにも、ゴルフ肘への知識を深めておくべきではないでしょうか。

そこで当記事では、ゴルフ肘を早く治す方法を詳しく解説します。

最後まで読み進めることで、ゴルフ肘を改善・予防する方法を把握でき、より良いパフォーマンスを発揮できるでしょう。

ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)とは?

ゴルフで肘を痛めた様子

はじめに、ゴルフ肘について把握しておきましょう。

ゴルフ肘とは、肘の内側(上腕骨内側上顆)に炎症が起こり、痛みが生じる症状を指します。ゴルフのスウィング時に肘に負担がかかり発症するケースが多いです。

ゴルフで痛めやすい上腕骨内側上顆

症状が悪化すると、手首まで痛みが広がったり、しびれが発生したりすることも珍しくありません。

「ゴルフ肘」というのはいわゆる俗称で、正式名称は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」です。したがって、野球やバドミントンといったスポーツが原因でも発症しますし、日常生活で肘に負担がかかる作業を繰り返した場合も発症する可能性があります。

なお、肘の外側が痛くなる症状を「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」と呼ぶ場合があるので、参考までにおさえておいてください。

参考記事:【テニス肘の治し方】痛みの原因と症状を改善する対処法・ストレッチを紹介

ゴルフ肘はどれくらいで治る?

ゴルフ肘は一度発症すると、痛みが消失するまで3か月から6か月かかる場合が多いです。もちろん痛みを我慢してプレーを続ければ、症状は長引きます。

場合によっては、1年以上にわたって痛みが続くケースもあります。したがって、肘の痛みを改善するために、ゴルフを休む必要が出てくるかもしれません。

ケアせず放置すると生活に支障が出る場合も

もしゴルフ肘をそのまま放置すると、どんどん症状が悪化することが予想されます。炎症が広がり腕の筋肉が硬くなって、痛みが増したり、しびれや腕の動かしにくさが生じたりします。

日常生活に支障が出ることは言うまでもありません。痛みを放置しながらプレーを継続すると、症状が自然になくなっていくことはほとんどないとお考えください。

さらに痛みが悪化し重症になると、手術が必要になるケースもあります。

少しでも早くゴルフ肘を改善するために、ご自身でセルフケアを続けましょう。

ゴルフ肘を自分で早く治す!おすすめのセルフケア方法

ではここから、ゴルフ肘に効果的なセルフケア方法を紹介します。

以下より紹介するエクササイズなどを定期的に続けることで、肘の痛みの早期改善につながるでしょう。

すぐに実践できる方法ばかりなので、ぜひ参考にしてください。

肘のストレッチを続ける

ゴルフ肘を改善するために、ストレッチを続けることが有効です。筋肉を伸ばすことで肘周辺の筋肉の血流が良くなり、炎症や痛みの緩和につながるでしょう。

また、肘の可動範囲の回復にも効果的です。ここで、自宅でも簡単にできるストレッチを紹介します。

前腕(ぜんわん)前面ストレッチ」です。

前腕前面ストレッチ
STEP1:手を前方に伸ばし手の平を上に向けましょう
STEP2:反対側の手を添えましょう
STEP3:手を手前に引きましょう
STEP4:元の姿勢に戻りましょう
STEP5:繰り返し実施しましょう

※腕の前面が伸びている状態を保持しましょう
※手首に痛みがある場合は肘を曲げてもOKです

このストレッチによって、肘に付く筋肉を効率的に伸ばせます。椅子に座りながら行えるので、ゴルフ前や仕事の休憩時間を利用して実践しましょう。

肘をセルフマッサージする

肘周辺のセルフマッサージも、ゴルフ肘改善にはおすすめです。

優しく筋肉を揉むことで痛みが和らいだり、疲れが取れたりと様々な効果が期待できます。

肘の痛みを緩和するために「前腕内側のマッサージ」を行ってみましょう。

前腕内側のマッサージ
STEP1:腕の内側を反対側の手でつまみましょう
STEP2:腕をつまみながら外側へ回しましょう
STEP3:痛みのない範囲で実施しましょう

上記のマッサージによって、肘に付く筋肉(軟部組織)が引き伸ばされます。空き時間を使って気軽にできるので、ぜひ実践してみてください。

湿布・肘サポーターを着用する

肘が痛いうちは、サポーターを着用しましょう。

サポーターがゴルフ肘の改善に直接つながるわけではありませんが、肘への負担の軽減や、肘の曲げ伸ばしの補助として効果があります。

さまざまなメーカーから、ゴルフ肘用のサポーターが販売されています。価格もお手頃なので、ぜひ購入してみましょう。

また、肘に湿布を貼ることも検討してみてください。湿布には「冷湿布」と「温湿布」がありますが、日常生活の中で使用する場合は温湿布がおすすめです。

ゴルフ肘になったらまずは整形外科を受診することが大事

整形外科でゴルフ肘の診断を受けている

ゴルフで肘を痛めた直後は、まず整形外科を受診してください。医療機関で精密な検査を受けることで、負傷箇所の状況が正確に分かります。

場合によっては、ゴルフ肘とは別の症状が潜んでいる可能性もあります。なおさら病院での検査が重要だと言えるでしょう。

中には仕事が忙しくて、病院に行く時間が取れない方もいるはず。しかし、ゴルフ肘を長引かせないためにも、時間を作ってお医者さんに診てもらってみてください。

参考記事:【腕が痛い】肘から下の痛みやしびれの原因となる病気とは?適切な対処法も紹介

ゴルフ肘を予防するために大切なことは?

「より長くゴルフを続ける」「良いプレーをする」そのために、ゴルフ肘の予防も考えましょう。

まずスイングのフォームをあらためて確認してみてください。手打ちになったり、肘が脇から離れすぎたりしていませんか?

肘の使い方や身体の向きに無理があると、ゴルフ肘の発症につながります。スイングフォームを修正することは容易ではありませんが、丁寧に取り組みましょう。

また、使用している用具もチェックしてみてください。とくにクラブがご自身の身体に合っていないと、肘への負担増加につながります。

そして、長時間プレーしたあとに氷で肘を冷やすことも有効です。ゴルフを行う機会が多い方ほど、意識的にアイシングを行ってみてください。

加えて、適度に筋力トレーニングを行うことも大切です。ゴルフに筋トレは不要だと思われるかもしれませんが、肘への負荷に強くなるためにも、腕立て伏せなどを取り入れてみましょう。

肘が痛くない時から予防対策を行うことで、ゴルフ肘を発症する確率を減らすことが可能です。

参考記事:腕立て伏せ(プッシュアップ)は効果大!正しいフォームと回数の目安を解説

まとめ

ゴルフを行う動機として、ご自身で楽しむことはもちろん、仕事における取引先とのコミュニケーションや接待を目的にしている方もいらっしゃるでしょう。

もしゴルフ肘になってしまったら、ゴルフの誘いを断る必要が出てくるかもしれません。少しでも早く痛みを改善するべきではないでしょうか。

ゴルフ肘は、セルフケアを続けることで改善までの期間を短くすることが可能です。ストレッチを続けたり、サポーターを着用したりして、肘のケアを忘れないようにしてみてください。

それでは当記事を参考に、健康な身体でゴルフを楽しみましょう。

【参考文献】
1)Michael C Ciccotti 1, Michael A Schwartz, Michael G Ciccotti:Diagnosis and treatment of medial epicondylitis of the elbow
2)Greg W Johnson 1, Kara Cadwallader, Scot B Scheffel, Ted D Epperly:Treatment of lateral epicondylitis

3)G T Gabel 1, B F Morrey:Operative treatment of medical epicondylitis. Influence of concomitant ulnar neuropathy at the elbow
4)安倍幸雄 髙橋洋平 済生会下関総合病院 :上腕骨内側上顆炎に対する直視下手術の経験
5)J K Sluiter 1, K M Rest, M H Frings-Dresen:Criteria document for evaluating the work-relatedness of upper-extremity musculoskeletal disorders