整骨院 接骨院 自費 メニュー

整骨院・接骨院は自費メニューの作成を!展開の手順や注意点もまとめて解説

保険適用がますます厳しくなっている整骨院や接骨院業界においては、自費メニューの導入が迫られています。実際に自費メニューの導入を検討している、整骨院・接骨院の経営者も多いのではないでしょうか?

とはいえいざ自費メニューを導入しようとしても、どのような自費メニューがあるのか、どのように導入したら良いのか分からない経営者がほとんどだと思います。

そこで今回は整骨院・接骨院の経営者向けに、自費メニューの重要性や自費メニューの種類、自費メニューの展開方法について詳しく解説していきます。

整骨院(接骨院)で自費メニューが必要となっている背景

先ほども述べたように整骨院や接骨院の経営者は、保険による施術では今後限界がくると感じているのではないでしょうか。実際に接骨院・整骨院での保険請求金額は年々減少しており、経営に困窮している経営者も少なくありません。

そのような整骨院・接骨院市場の中で生き残るためには、自費メニューの導入が必須なのです。

またこれらの問題は整骨院や接骨院だけでなく、整形外科などの病院やクリニックでも同様に起きています。

さらに整骨院や接骨院では店舗数が増加傾向にあることから、これから10年後には、申請できる療養費の金額が今の半分近くになってしまうとも言われています。

かつては請求したらきちんと振り込まれるというのが当たり前でしたが、それは過去の話。近年、整骨院や接骨院の不正請求が問題視され、監視の目も厳しくなっています。

その他の問題として、保険の支払元である「健康保険組合」自体が経営に苦しんでいることも関連しています。今や多くの健康保険組合は赤字経営に陥っており、吸収・合併を繰り返しながら何とか経営を行なっています。

このような状況から、整骨院や接骨院業界においてますますの保険適用の範囲が限定される可能性は高いはず。そこで今のうちから自費のメニューを導入し、保険に頼らない経営を行う必要があるといえます。

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整骨院や接骨院の自費メニューにはどんなものがあるのか?

整骨院や接骨院の自費メニューにはどんなものがあるのか?

それでは具体的に、整骨院・接骨院の自費メニューにはどのようなものがあるか解説していきます。

現在、整骨院・接骨院で一般的に導入されている自費メニューには以下のものがあげられます。

  • 運動療法
  • 骨盤矯正などの産後ケア
  • マッサージ・ストレッチ
  • 物理療法(電機治療など)
  • 鍼灸

これらについてさらに詳しく見ていきましょう。

運動療法

代表的な自費メニューとしてまず挙げられるのが「運動療法」です。運動療法はかなり多くの施設で取り入れられていますが、自費メニューとして展開できることは意外と知られていません。

運動療法とは運動により障害や疾患の症状の改善、予防を図るために行う運動のひとつです。

これまで運動療法と言えば、脳卒中後の身体麻痺になどの中枢疾患に対するものや、骨折などの整形疾患に対するものが主流でした。しかし最近では生活習慣病の改善や心臓リハビリテーション、呼吸リハビリテーションなどの内科疾患に対する運動療法も積極的に行われています。

整骨院・接骨院の運動療法では患者さんのターゲット年齢を低めに設定し、部活をしている学生向けにトレーニングを行うのも一つの手段といえるでしょう。

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骨盤矯正などの産後ケア

近年女性の悩みにもなっている産後の骨盤のズレ。その悩みを解決へと導く「産後ケア」も自費メニューとして展開することができます。

そして産後ケアはLTVが高いと言われる20~40代女性を狙うことが可能で、経営的にも導入したいところです。

具体的な産後ケアの例として、開いた骨盤を手技によって改善したり、産後に特化した運動を提供することによって出産以前の体を取り戻したりするものがあります。

また必要に応じて産後の不安定な女性の心身をケアする、カウンセリングも産後ケアに含まれるでしょう。

ちなみに産後ケアの導入を検討する際は、子どもを受け入れやすいようにキッズスペースを設置したり、スタッフに子どもの面倒が見られる状態を整えるなど、技術以上に周辺環境を整備することがポイントです。

マッサージ

ストレッチや電気治療のみで経営を行っている接骨院・整骨院も多々ありますが、マッサージで自費メニューを増やしても十分に収益が狙えるでしょう。

ただし今ではあらゆるところで、クイックマッサージや時間制のマッサージサービスが展開されていますので、これから取り入れるという方はしっかりとターゲットを決めて集客する必要があります。

例として、「デスクワークが多いOLさん向けマッサージ」「力仕事が多く、腰の疲労が気になる男性向けマッサージ」など、ターゲットの方の悩みをしっかり解決に導けるようなメニューの展開を行っていきましょう。

さらに自費メニューとしてマッサージを導入する際には、30分3,000円などといった時間制で展開するのがおすすめです。また長時間の施術の場合は完全予約制にし、従業員のスケジュールの管理を行うのが良いです。

物理療法(電気治療など)

整骨院・接骨院では珍しい物理療法の機器を導入して、それを自費メニューとして展開する手段もあります。初期投資は掛かりますが、電気治療は基本的に機器が自動で患者様へ施術を行うため、患者様の来院効率がよくなり収益アップへとつながるでしょう。

また初期投資を回収後は全てが収益へとつながりますので、長期的に経営を見込める方にはぜひおすすめしたい自費メニューです。

ただし物理療法もマッサージと同様に、医療機関の自費メニューとしても取り入れられていますので、医療機関と差別化できるような訴求を行っていくことが大切です。 

鍼灸

鍼灸は整骨院や接骨院との親和性が高く、頻繁に利用されている自費メニューです。鍼灸は患者様にとって自費メニューとして受け入れやすいため、初めて導入する施設にはおすすめです。

ただ鍼灸においても需要に対して供給が飽和状態になっています。そこでしっかりと自院のメリットを表現する、または施設独自の特典を付けることで、収益アップにつながりやすくなるでしょう。

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【整骨院・接骨院向け】自費メニューの展開方法

【整骨院・接骨院向け】自費メニューの展開方法

これまでは自費メニューの重要性や種類について解説してきました。ただしどれだけ自費メニューを導入しても、患者様を集客できなければ意味がありませんよね。さらには自費メニューを導入するために設備を整える必要もあります。

そこで整骨院・接骨院の経営者が行うべき自費メニューの展開方法は以下の通りです。

  • 準備
  • 設計
  • PR

これらを元に自費メニューの展開を行っていきましょう。

準備:機器の購入や技術・スキルの習得

まずは機器の購入にかかる費用や技術、スキルの取得に必要な資金を用意する必要があります。

機器の購入については、特殊な物療機器の導入だけではありません。先ほども触れたようにキッズスペースや専用の施術スペースを確保するなどの設備投資も必要になります。

そして技術の習得についてはセミナーを受ける、有名な整骨院で学ぶなど、他者の協力が欠かせないといえるでしょう。ただしこれらの施術技術は他の施設との差別化につながりやすいため、多少投資を行ってでも習得しておくことをおすすめいたします。

設計:コンセプト・料金の設定

自費メニューを導入する際には、自費メニューのコンセプトや料金の設定を考える必要があります。

コンセプトとは、患者のターゲットや収益モデルをどう定めるかと言ったものです。例えばターゲットについては「年齢」「性別」「職業」「患者の生活レベル」など、様々な角度から設計することが大切です。

そして収益モデルについては、

・自費メニューの料金が接骨院・整骨院の立地に合っているか
・自費メニュー導入にかかった費用は回収できるか
・他院とかけ離れた料金プランになっていないか

など、コンセプトと同様にあらゆる角度から検討していく必要があるでしょう。

PR:新規患者や通院している方に自費メニューのプロモーションを行う

費メニューが完成したら、患者様へプロモーションを行っていきましょう。最近はチラシのポスティングだけでなく、SNSやインターネット広告など、あらゆる媒体で周知することができます。

これらの広告にも費用がかかってしまいますが、しっかりと集客することで今後の経営の安定化にもつながりますので、根気強く行っていくことをおすすめします。

ただしどうしても広告に費用をかけられない方は、口コミ・紹介や、クラブ活動への運動指導や子育て世代のお母さんに対する栄養教育(食育などの地域活動)を通じて周知していくとよいでしょう。

地域活動には時間が掛かりますが、整骨院・接骨院の集客としては一定数の効果を期待することができます。

さらに1度来院していただいた患者様については、パンフレットを配るなどして周知を行うことで、広告費を削るだけでなく再診率アップも期待できます。

自費メニュー展開にあたって気を付けること

これまで紹介してきた内容を踏まえ、すぐにでも自費メニューを展開したいとお考えの方も多いはず。

しかしこのような自費メニューの展開は費用や時間や患者様の気持ちなど、あらゆる視点で慎重に行う必要があります。

今後の整骨院・接骨院経営が不安な気持ちはわかりますが、計画的に少しずつ今できることから行っていくようにしましょう。

それでは次項より、自費メニューの展開にあたって気をつけるべき3つのことについて解説していきます。

物理療法(施術機器)は初期費用も高く、回収までに時間を要する

物理療法機器を自費メニューに入れる場合も、投資回収までに時間がかかるため注意が必要です。

例えば物理療法で自費メニューを展開する場合、1回1,000円〜3,000円程度の客単価になることがあります。

物療機器は本格的なものだと数百万円程度もかかるため、回収までには数年以上かかってしまうことを頭に入れておきましょう。

そこで物理療法を行う際には手技や鍼灸、運動療法などさまざまな自費メニューをセットで提供することで、さらなる売り上げアップへとつなげることができます。

鍼灸や手技(マッサージ)もセミナーなどでスキル習得までに時間・お金を要する

鍼灸や手技による自費メニュの導入は資格が必要になることも多いでしょう。資格取得に向けたスキル習得セミナーなども半年以上かかる場合も少なくありません。

さらに鍼灸については、学校に通って免許を取得する場合は卒業までに数年はかかりますし、費用も数百万円程度かかってしまいます。

自費メニューの展開を行う際には事前に1度調査を行い、自分の予算と相談しながら行うことをおすすめいたします。

急なメニュー・価格転換はしない

整骨院・接骨院の経営セミナーなどに行くと「すぐ自費メニューを展開しましょう。」と指導されがちですが、自費メニューの展開は慎重に行う必要があります。

なぜかといいますと、自費メニューで患者様を集客しようとすると、保険診療を行ってきた既存の患者様の離反が起きてしまう可能性があるからです。

あくまでも患者様を大切にする姿勢や利益追求を前面に出さないことが重要であり、このような姿勢が自費メニューよりも今後の施設経営を支えていくことになります。

いますぐに売り上げを伸ばしたい気持ちはわかりますが、患者様の離反を防ぐためにも自費メニューの導入は慎重に行っていくようにしましょう。

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【接骨院・整骨院】自費メニューに関するまとめ

整骨院・接骨院業界では保険による施術が難しくなり、自費メニューの導入が迫られています。

ただし自費メニューの導入には多額の費用や時間がかかります。そういった悩みを解決してくれるものの一つが、運動指導×患者コミュニケーションツールの「リハサク」です。

リハサクではリハビリの専門家である理学療法士が、500種類を超える運動療法のメニューをご用意しており、患者様に簡単かつ早急に提供できるようになっております。

つまりリハサクを導入することで初期投資を抑えながら、簡単に自費メニューの展開を行うことができるのです。

さらにはリハサクの機能を使うことにより、ご家庭での患者様の運動状況や痛みの状態も把握できるため、施設として適切なアプローチをすることが可能です。

「自費メニューを入れたい、でも準備するお金も時間もない。」そんな接骨院や整骨院経営者にとって有効なものがこのリハサクと言えます。イチから自費メニューを作りたい方もぜひ一度、リハサクを検討してみることをおすすめします。

<参照元>
現代ビジネス 国民皆保険制度は崩壊の危機。理由は「高齢化」だけではない


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