柔道整復師 開業

柔道整復師が独立開業して成功するための5つのポイントをご紹介!

今やコンビニの数並みに増えた整骨院や接骨院。これから参入して成功するためには、最低限押さえておきたいポイントがあります。本記事では、柔道整復師が整骨院・接骨院を開業するまでの流れや、開業に必要となる費用、治療院を成功させるためのポイントを紹介します。勝ち組経営者の仲間に入れるよう、開業前からしっかりと準備しましょう。

柔道整復師が整骨院・接骨院を開業する際の流れ 

整骨院 接骨院 潰れる

柔道整復師として整骨院・接骨院を開業するためには、まず、開業までの流れを知っておくことが大切です。そこでここでは、施術所を開業するために必要な条件や手続きの流れについて解説していきたいと思います。

施術管理者要件を満たす 

以前であれば、整骨院や接骨院は柔道整復師の資格があるだけで開業可能でした。しかし、2018年の4月から要件が変更され、新たに施術管理者であることが付け加えられました。柔道整復師として柔道整復療養費の受領委任を扱うためには実務経験に加え、公益財団法人「柔道整復研修試験財団」が主催する研修をクリアする必要があります。

2018年4月以降に整骨院や接骨院を開業し、受領委任を取り扱う柔道整復師は、開業前に研修を受け、施術管理者研修終了証を交付してもらう必要があります。

開業予定地を選定する 

整骨院や接骨院を開業する場合、開業予定地の選定も重要になります。近くに整骨院や接骨院があれば競争が激しくなるのは必至でしょう。だからといって、あまりにも人口の少ない土地で開業すると、経営が軌道に乗るまでに時間がかかる場合も多いです。

もし「ここで開業したい」という場所が見つかったら、その市区町村の人口や年齢層を確認してみると良いでしょう。これらの情報は地方自治体のホームページから確認することが可能です。例えば、自分の得意とする施術分野が、変形性膝関節症や頚椎症といった加齢にともなうものであれば、年齢層が高めの方々が住んでいる土地を選択するのも1つの手です。

頭痛や肩こりに対する施術が得意なのであれば、20代から30代の女性が多く住んでいる土地を選ぶという手もあります。単に「自宅が近いから」「通勤に便利な立地だから」という理由だけで開業予定地を選定するのではなく、開業後を見据えた場所の選定が重要となります。

事業計画を立案する 

整骨院や接骨院を開業する場合、平均すると1000万円程度の資金が必要になります。そのため、どこにいくら資金を投入するのか、事前に概算しておくことが重要です。事業計画を立案せずになんとなく開業に踏み切ってしまうと、後になって「あれも必要、これも必要」となり、結局、資金の枯渇に陥ることも少なくありません。

自分の治療院はどのようなカラーにしたいのか、どんな患者様をメインとして見ていきたいのか、そのために必要な治療機器や備品は何なのか、開業前からイメージしておくことが必要となります。できるだけ開業資金を安く抑えたい場合は「あれもしたい、これもしたい」ではなく、自分の得意分野に絞って考えてみましょう。

例えば変形性膝関節症を主な施術対象とするのであれば、ベッドの数はそれほど多くなくて良いでしょうし、頭痛や肩こりをメインとするのであれば、手足を施術するための台は当面、購入しなくても良いでしょう。

専門店がおすすめしているのはあくまでも一般的な整骨院・接骨院向けの治療機器や備品なので、網羅的に購入するのではなく、自分が必要と思う治療機器や備品に絞って購入することが大事です。

開業資金を調達する 

事業計画を立案し、整骨院・接骨院開業にどれくらいの資金が必要となるのか概算を出したら、次に、開業資金を調達する流れとなります。先述したように、一般的に整骨院や接骨院を開業するためには、平均して1000万円が必要となるので、自己資金だけで開業できる方はむしろ少数なのではないでしょうか。

資金調達方法としては、銀行から借りる、日本政策金融公庫から融資を受ける、親族から借りるなどいろいろな方法が考えられますが、それぞれに一長一短があるので、よく調べてから判断しましょう。

◎主な開業資金の調達方法

  • 日本政策金融公庫から融資を受ける
  • 銀行や信用金庫から融資を受ける
  • 地方自治体の助成金制度を利用する
  • 親族から援助を受ける

内装や施術機器を整える 

無事に開業資金を調達することができたら、次に、整骨院や接骨院の内装を考え、施術機器を整える必要があります。内装は自分がターゲットとする患者層を考慮しましょう。

自分が働きやすい環境を整えることはもちろんのこと、患者様が落ち着いて施術を受けられるようにすることも重要です。変形性膝関節症など中高年以降の患者様をメインとするのであれば、落ち着いた内装にしたほうが患者様もリラックスして施術を受けられるでしょう。

20代や30代の女性をターゲットにするのであれば、小さい子供連れで来院されることを想定し、キッズスペースを設けるのも1つの手です。

内装の準備が整ったら、自分がターゲットとする患者層に合わせた治療機器を導入しましょう。一般的には低周波治療器やマイクロ波治療器などが主流となっていますが、外傷やスポーツ障害などをメインとして扱うのであれば、超音波治療器などもオススメです。

開業手続きをおこなう 

整骨院や接骨院を実際に開業するためには、さまざまな手続きをおこなう必要があります。まず、整骨院や接骨院を開業した場合、10日以内に所轄の保健所へ開業届を提出する必要があります。開設届は保健所で手に入れることができるので、そこに整骨院や接骨院の名称、開業日、住所、院の間取りなどを記入し、本人確認書類や柔道整復師の免許などを添えて提出します。

もし個人事業主として開業するのであれば、所轄の税務署へ開業届を提出する必要があります。青色申告をしておくと、税制面で優遇措置が受けられるのでおすすめです。

保険取扱い申請をおこなう

整骨院や接骨院は受領委任という独自の形態を採用しているため、保険を扱った施術をおこなうのであれば、保険取扱い申請もおこなう必要があります。

開設届を提出した後に所轄の地方厚生局に受領委任取り扱い契約を申請します。申請の際には、実務経験期間証明書や冒頭に述べた施術管理者研修修了書の写し、開設届の写しなどが必要となります。事前に所轄の地方厚生局で必要書類を確認しておきましょう。

整骨院・接骨院の開業に必要な費用 

先ほども触れましたが、整骨院・接骨院を開業するためには、平均して1000万円の費用が掛かるとされています。ここではより具体的に、どのような部門にどれくらいの費用が必要となるのか詳しく解説します。

設備費用 

物件取得のための費用を除いた場合、もっとも高くなるのが設備を整える費用です。整骨院や接骨院の規模にもよりますが、手技療法をおこなう場合、ベッドや椅子、手足を置くための台が必要となります。

また、患者様の身体にかけるバスタオルや、顔の部分に使用するフェイスタオル、ベッドのシーツ、罨法に用いるタオル、アイスパックを保管して置く冷凍庫、包帯、テーピング、シップなどをしまっておく棚など、さまざまな備品が必要となります。これらに掛かる費用を概算すると、およそ50万円から100万円となるでしょう。

また、整骨院では手技療法以外にも、各種電気治療を行うことが多いでしょう。どのような治療機器を選択するかは柔道整復師さんそれぞれですが、保険を利用した施術をおこなうのであれば、最低限、低周波治療器やマイクロ波治療器、超音波検査器(エコー)は準備しておいた方が良いです。これらにかかる費用を概算すると、およそ150万円から200万円となります。

バランスボールやバランスディスク、セラバンド、ゴムチューブといった運動療法に必要な備品については、開業後に徐々に揃えていっても問題はありませんが、電気治療器など毎日使用するものは、複数の患者様に対応するためにも初めから準備しておいた方がよいでしょう。

◎整骨院を開業する際に必要となる設備一覧

  • 施術を行うためのベッド、椅子、手足台
  • バスタオル、フェイスタオル、ベッドのシーツ
  • 罨法に用いるタオルやアイスパック、冷凍庫など
  • 包帯やテーピングをしまう棚
  • 電気治療機器
  • 運動療法に用いる道具類

人件費を含むランニングコスト

人件費をはじめとするランニングコストは、最初に3ヶ月分ほど用意しておいたほうが良いでしょう。整骨院や接骨院では受領委任払いという独特の支払い形態を採用しているところがほとんどで、毎月レセプトを提出し、各保険者から療養費を受け取ることとなります。

レセプトは毎月8日の午後5時までに提出するのですが、実際に療養費が支払われるのは3ヶ月後の20日となっています。そのため、開業時にはあらかじめ3ヶ月分程のランニングコストが必要となる訳です。

ランニングコストとしては人件費のほかにも、電気代や水道代といった光熱費、地代家賃、通信費、消耗品などがあげられます。特に大きなウエイトを占めるのが人件費と地代家賃であることから、少なくともその3ヶ月分をあらかじめ用意して置くことが重要です。

広告費 

広告というとチラシのことをイメージされるかもしれませんが、他にもDMやホームページ、ソーシャルネットワークサービス(SNS)、ブログサービス、YouTube、口コミサイトなど様々なものがあります。特にインターネットが主流となった昨今、オンライン広告は必要不可欠の存在といえるでしょう。

ホームページは時間帯や曜日にかかわらず患者を集客してくれる効果がありますが、それは検索をかけたときに上位に表示される、ホームページだけのことです。表示順位が下にいると2ページ目以降に表示されるホームページについては、クリックされる可能性は極めて少ないでしょう。

そのようなことを考えると、SNSやYouTube、口コミサイトといった他社の媒体を使った広告が効果的です。口コミサイトは無料で登録できる半面、正会員として費用を払っている施術所が上位に表示されるような仕組みになっている媒体もありますので、費用対効果を勘案したうえで判断することをおすすめいたします。

また、開業当初に来てくれた患者様には、定期的にDMを出すなどのアフターフォローを行うと効果的です。アフターフォローを行うことで、リピーターを獲得する効果が期待できます。これらにかかる費用の概算は、およそ15万円から50万円とされていますので、自分たちの予算と照らし合わせながら行っていくようにしましょう。

柔道整復師が独立開業を成功させるために大切なポイント

それでは次に、これから整骨院・接骨院の独立開業を考えているかたなら一番知りたいであろう、「柔道整復師が独立・開業を成功させるために大切なポイント」について解説していきます。

インターネットでの集客方法を学ぶ 

整骨院・接骨院の独立開業を成功させるために、インターネットでの集客方法を学ぶことが大切です。現代ではインターネットが整骨院・接骨院成功のカギとなっているといっても過言ではないでしょう。

まず、整骨院や接骨院を開業する前に、治療院のホームページを作成しておいてください。なぜなら、ほとんどの患者様は実際に来院する前に、その治療院のホームページを検索し、あらかじめどんな治療院なのか、治療費はどれくらいなのか、どんな雰囲気なのか、どんな人がやっているのかをある程度調べるものだからです。

柔道整復師になる方の多くは、パソコンについてそれほど詳しくない方が多いはずです。HTMLやSEOといわれても「何のこと?」というケースも少なくありません。

そんな方はホームページ作成代行業者に頼み、作成してもらうのが良いでしょう。依頼する際には、どのようなホームページにしたいのか、自分たちの施設の特徴はどこなのかなど、詳細をしっかりと伝えておくことが大切です。

経営力を身に付ける 

柔道整復師としての技術があっても、経理力を身に付けなければ、施術所を大きくし、収入を安定化させることは困難です。経営力とは事業目的を達成するため、継続的・計画的に意思決定を実行にうつし、事業を管理・遂行することです。

つまり整骨院や接骨院の場合、患者様の不調を改善し、整骨院や接骨院で働く柔道整復師・スタッフを幸せにすることが経営力と言えます。これらを達成させるためには新規患者様を獲得し続けるのはもちろんのこと、既存患者様のリピートが重要となります。いくら新規患者様を獲得し続けても、リピーターがいなければいずれ経営は困難になるでしょう。

常に先を見越してリスクを回避し、経営を安定化させることが整骨院における経営力と言えます。

患者フォローを怠らない 

整骨院や接骨院を成功させるカギは、患者フォローを怠らないことです。そのため、季節ごとにダイレクトメールを発送したり、誕生日にはお祝いのお手紙を出したりして、その最後に施術の必要性を訴えると良いでしょう。

また、初診時にはご来院頂いたことに対する「Thankyouレター」、再診時には今の症状や今後の見通しを「改善までの道筋」として詳しく記した施術計画書を出しましょう。なんとなく「明日もまた来てください」といわれるより、はるかに説得力を増すことができます。

施術技術を学び続ける 

よほどの信頼感で結びついている場合は別ですが、多くの患者様はいつも同じ施術を受けていると次第に飽きてしまいます。柔道整復の施術法は、時代の流れとともにさまざまなものが誕生していますので、そのような技術を学び続けることで、患者様のリピート率が変わってくるでしょう。

もちろん、基本的な施術ができることは大前提ですが、常に最新の施術法を学んで置くことも整骨院・接骨院の独立開業には大切なポイントだといえるでしょう。

整骨院・接骨院の開業を成功させた柔道整復師の秘訣

整骨院・接骨院の独立開業は、開業がゴールではありません。施術所に来ていただいた患者様に満足していただき、定期的に通っていただくことで初めて成功となるのです。開業後に来院してくれた患者様にはしっかりとしたアフターフォローや接客対応を欠かさないようにしましょう。

患者様への効果的なアフターフォローとしましては、Thankyouレターや自費メニューで使える次回割引などがあります。さらに「運動指導×患者コミュニケーション」ツールのリハサクでも患者様のアフターフォローを手軽に行えるような機能が備わっていますので、患者様の集客には大きな効果を期待できるでしょう。

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接骨院 整骨院 経営

まとめ

柔道整復師として開業することは、資格と実務経験さえあればそれほど難しいことではありません。ただ、成功できるかどうかは全く別の話となります。競合が多ければ多いほど患者様の奪い合いとなりますし、新規患者が来なければ経営は徐々に悪化していくことでしょう。

整骨院や接骨院を開業する前に、あらかじめそのようなリスクを知っておくことで、経営を軌道に乗せ、安定させることが可能となります。自分の治療院を持つという夢を持つのはもちろんですが、
冷静に状況を判断し、最適と思われる手段を選択することが、柔道整復師として開業し、成功するためのカギとなります。

<参照元>

https://www.jusei-news.com/kaigyo/kaigyo01.html

https://www.jusei-sinkyu.com/judo/capacity/independent.php

http://www.kenporen.jp/home/guide/merit.html

https://www.zenjukyo.gr.jp/sejutsu-kanrisha/

https://archicloud.jp/seikotsuinkaigyo/7759/

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