整骨院・接骨院は儲かるの?現状や上手に経営する方法をご紹介

  • 6月 16, 2020
  • 5月 29, 2023
  • 経営

これから整骨院・接骨院の開業を考える方の中には、「整骨院・接骨院の開業は儲かるのか?」という疑問を抱いている方も多いはず。

実際のところ、「接骨院」が儲かるのかは経営者によって大きな差がつきます。 

そこで当記事では、整骨院・接骨院は実際に儲かる商売なのか、また利益を上げるにはどうしたら良いのかについて詳しく解説していきます。

整骨院・接骨院は儲かるのか?

結論から言えば、整骨院・接骨院で儲かる可能性は十分にあるでしょう。もちろん簡単ではありませんが、しっかりと繁盛すれば高い報酬を得ることができます。

事実、年収700万円以上の整骨院・接骨院の経営者も多数存在します。中には年収1,000万円〜3,000万円程度の経営者もたくさんいらっしゃいます。 

とはいえ、整骨院・接骨院を開院したからといって、すぐに利益が出るわけではありません。中には集客や宣伝を上手に行えず、結果的に自院を閉めてしまう経営者も目立ちます。

後述しますが、儲かるためには的確な施策を行っていくことが大切です。

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接骨院 整骨院 経営

整骨院・接骨院経営を取り巻く現状

正直に申しますと整骨院・接骨院業界の事業環境は、やや厳しい状態であると言わざるを得ません。それでは以下に解説していきます。

供給過多の傾向

整骨院・接骨院は、やや供給過多の状態にあると言われています。現在、施術所を経営している方でしたら「競合店が増えた」感じている方も多いでしょう。

厚生労働省が行った調査によると、平成20年においては、施術所の数は34,389箇所でした。しかし、平成30年度では50,077箇所まで増えています。

つまり、10年の間でおよそ16,000箇所、おおよそ1.5倍もの施術所数が増えたことになります。

平成20年から30年までの間は、毎年10%ほどずつ施術所の数が増え続けており、柔整師の資格学校の制限などによって柔整師の数を調整しないかぎり、接骨院の施術所数は今後も増加するとみられます。

また、整骨院・接骨院などの治療院のみならず、

整体院
・カイロプラクティック店
・エステ店

 など、近しいサービスを提供する施設も増加傾向にあります。

整体院・カイロプラクティックなどの施設は約6万店舗にも及ぶと言われており、整骨院・接骨院などと合わせるとおおよそ11万店舗の規模になります。

これから整骨院・接骨院の開業を考えている方は、これらの競合相手を勝ち抜かなければ儲けることができません。

保険診療のみで儲けるのは難しい

今後、保険診療のみで利益を出すのは、かなり難しいでしょう。というのも、整骨院・接骨院が保険診療の範囲内でできることは、限られているからです。 

保険診療のみに限定してしまうと、

骨折
脱臼
捻挫
・筋ちがい
挫傷

などといった、数少ない症例しか扱うことができません。

現状として、骨折や脱臼の場合は、接骨院・接骨院よりも病院に行くケースの方が多いでしょう。

あわせて、柔道整復業師の業界では不正請求によって、保険収入を不当に入手するということが問題視されて続けていました。国の対策として不当な請求による収入を減らすため、今後ますます保険請求は厳しく見られていくと考えられます。

廃業の数が多い

接骨院・接骨院を開業したのは良いものの、うまく経営できずに廃業した施術所も多々あります。東京商工リサーチ」によると、整骨院・接骨院の廃業数は以下のように推移しています。

  •  2015年:40件
  •  2016年:58件
  •  2017年:68件
  •  2018年:93件

このように、年々廃業数は増加していることがわかります。

これらのデータを見ても分かる通り、接骨院・整骨院の経営はかなり難しくなってきているのが現状です。

整骨院・接骨院は上手に経営することで儲けられる

ネガティブな要素ばかり出てきましたが、整骨院・接骨院は「上手に経営することで利益を得ることが可能」です。施術所の経営者の中には、医者や弁護士の収入に匹敵するほど収入を得ている方も、少なくありません。

新規患者の獲得や患者とのコミュニケーション、保険を使わない自費メニューの導入など、多角的なアプローチを行っていく必要はありますが、上手に経営していくことで現在でも高収入を得ることは十分に可能でしょう。

 整骨院・接骨院で儲けるために必要な施策

それでは、具体的に接骨院・接骨院で儲けるためには、どのような施策を行っていくと良いのでしょうか。最後になりますが、接骨院・接骨院を上手に経営していくための方法について解説していきたいと思います。

自費メニューを導入する

接骨院・接骨院で儲けるためには、自費メニューの導入が欠かせません。自費メニューは単価が高いだけでなく、療養費の削減に影響されないため、長期的に見ても大きく利益を伸ばせる可能性があります。

自費メニューは各施設で、自由に施術内容や値段を設定できます。顧客のニーズを突いた自費メニューが用意できれば、収益は増加していくはずです。

ただし、自費メニューを導入する際にもしっかりとした事業計画や、多額の設備導入資金が必要になりますので注意しましょう。

そこで、弊社が提供しているツールのリハサクでは、「運動メニュー作成×患者コミュニケーション」で簡単に自費メニューを取り入れることができますので、ぜひ導入の検討をしてみてくださいね。

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支出を抑える

整骨院・接骨院で利益を出すためには、支出を抑えることも重要なポイントになります。

当然ながら接骨院・整骨院は在庫を持たないビジネスモデルです。在庫を持っていない以上、ロスが発生しません。さらに施術所の規模によっては経営者一人で運営することも可能です。

立地にもよりますが、すでに所有している建物で開業する場合は、建物取得費やランニングコストもカットできるでしょう。施術所の近くに住むことで、通勤にかかる費用も抑えられます。

このように、整骨院・接骨院の経営は、支出を低く抑えることで利益率を高め、儲かる仕組みづくりを行うことが大切です。

集客と宣伝

とくに整骨院・接骨院の開業時は徹底的な集客と宣伝重要です。いくら施術の技術に自信があっても、来患がなければ利益はありません。

しかし、当然のことながら来患を集めるのは決して簡単なことではないでしょう。実現可能な集客と宣伝を徹底して行う必要があります。そこで、整骨院・接骨院で考えられるオフラインの集客・宣伝方法としては、主に以下のものが挙げられます。

・チラシを配布する
ウェルカムカードを作る
・ニュースレターを配布する
・地域のフリーペーパーに広告を打つ
・タウンページに広告を打つ
・看板広告を出す
・紹介制度を導入する
・地域貢献活動をする

さらにオンラインでの集客・宣伝方法としては以下のものも考えられるでしょう。

・Twitter
Instagram
・Webサイトを作成し、検索上位に表示
・オウンドメディアを開設する
・ポータルサイトに登録する
・ブログを開設する

お金はかかりますがオフラインの集客・宣伝方法であれば、すぐに行うことも可能です。しかし、オンラインの集客・宣伝方法については、専門的な知識も必要になります。

そこで、現在ではオンライン集客に特化した広告代行業者もたくさんありますので、自分たちの行いたい施策に合わせて有効活用してみると良いでしょう。

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リピーターを確保

集客・宣伝を行うことにより患者さんを集められたのは良いものの、1回の施術で通院をやめてしまう方も多々いらっしゃいます。そこで、整骨院・接骨院で儲けるためにはリピーターを確保することも、重要な要素と言えるでしょう。

リピーターを確保するためには、以下のような施策や方針が考えられます。

・スタッフの接客スキルを高める
来院者のニーズに的確に応える
・期待以上のベネフィットを提供し続ける
・再来院が促進されるような施策を行う(THANK YOUレターなど)

いずれも時間が掛かるケースが多いのと、リサーチや教育、学習の機会が必要です。

しかし、利益の上がる経営を行う上ではリピーターが必要不可欠ですので、しっかりと計画的に行っていくようにしましょう。

自費メニューを増やす

上記でも述べたように、整骨院・接骨院で儲けるためには自費メニューを増やすことも、重要なポイントです。

自費メニューとしては、以下のようなものが考えられます。

・保険適用外のマッサージやストレッチ
・鍼灸

・物理療法
・骨盤矯正
・運動療法
・自宅での運動メニュー作成

自院のコンセプトや技量にあわせて、これらの自費メニューを採用するようにしましょう。また、利益の高い自費メニューを導入するには、金額設定も大切なポイントとなります。

競合の自費メニューとの兼ね合いや顧客ニーズをふまえ、適切な金額に設定するようにしましょう。

患者との信頼関係を築き、患者満足度を向上させる

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儲かっている施設に共通する特徴は、患者さんに愛されている先生が多い点です。

患者さんに愛されていて人気が高い柔道整復師は、本質的、根本的に施術を行い、症状を改善させて信頼と支持を得ています。そうすることで、来院の継続率が上がるだけでなく、口コミ・紹介が広まり、質の高い新規患者さんを獲得することにも繋がります。

【接骨院・整骨院】儲かる方法に関するまとめ

「整骨院・接骨院で儲かる」ということは決して簡単なことではありません。すでに説明の通り、接骨院・整骨院も供給過多の状況にあるだけでなく、整体院などあらゆる施術院が競合として立ちはだかります。

とはいえ、徹底した集客と宣伝・リピーター確保・自費メニューの考案といった施策を上手に行うことで、十分に儲かる可能性はあるでしょう。とくに、今後の経営において自費メニューの導入は必須です。

それでは以上になりますが、当記事が少しでもあなたの整骨院・接骨院の経営において、お役に立てば幸いです。

また、弊社の開発するリハサクでは簡単に自費メニューが導入できるうえに、リピーターを確保できるあらゆる機能を備えているため、近年導入している施設数が急増しております。少しでも興味のある方はぜひ一度ご覧になってみてください。

<参考元>

衛生行政報告例の概況


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