整体院経営を成功させる秘訣とは?儲かる仕組みづくりや効率化について解説!

  • 7月 16, 2020
  • 3月 8, 2024
  • 経営

廃業に追い込まれる整体院が増える中、次のような悩みを抱える整体院経営者は多いのではないでしょうか。

『開業して数年経つものの、なかなか整体院の経営が安定しない』

『今後、開業を検討しているけど、どのように経営をしていけば良いかがわからない』

そこで今回は、整体院業界の現状について解説するとともに、儲かる仕組みをつくるためのポイントを4つ紹介。さらに整体院の経営を効率化するための戦略も紹介します。

整体院経営を成功させたい場合は、ぜひ最後までご覧ください。

整体院業界の厳しい現状 

昨今は整体院だけではなく、カイロプラクティック院やリラクゼーションサロンなどの整体と類似したサービスを提供する施設が増えています。

さらに鍼灸院や整骨院、マッサージ院などの代替医療分野の施術所も、肩こりや腰痛などの整体院が扱うような不調を改善するためのサービスを提供しています。そのため、さまざまな施設が整体院と競合する状況です。これらの施設を合計すると、コンビニエンスストアの数を大きく超える件数となり、業界全体が厳しい状況にあります。

また整骨院や接骨院の中には保険施術をやめ、完全に自費施術に移行して整体院との違いが分からなくなるケースも目立ちます。今後は人口が緩やかに減少するといわれており、整体院間の競争もますます激しくなるでしょう。

厳しい現状にある整体院で経営を続けていくためには、経営を有利に進めるためにさまざまな施策を講じる必要があります。

儲かる整体師になるため必要な素養

儲かる整体師になるためには、資格や資質を身につけて、一般層からの人気を集める必要があります。

整体を施す様子

求められる資格

整体師は柔道整復師や鍼灸師と異なり、資格を取得せずとも誰でも開業できます。しかし資格を取得すると、一般顧客に実力をアピールできるので経営を有利に進められます。

資格を持っていると顧客に安心感や説得力を与えるため、集客力の強化につながるのです。例えば整体師におすすめの資格として次のような国家資格が考えられます。

  • 柔道整復師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 鍼灸師
  • あん摩マッサージ師指圧師

これらの国家資格は人体について深く学んだことを証明する手段としても活用できます。そのため、資格を取得していない整体師と比べると顧客の信頼を集めやすく、差別化につながります。

ただし、以上の国家資格を取得するためには、学費を払って専門学校に3~4年間通う必要があるため、経済的な負担や時間的コストがかかります。

そこで国家資格の取得が難しい場合は、次のような民間資格を取得するのも1つの手段です。

  • アロマテラピー
  • リフレクソロジー
  • ケアセラピー
  • カイロプラクティック

上記であれば数日の短期講習や、1~2年のスクール通学などで資格を取得できるため、国家資格に比べると時間と経済面の負担を抑えられます。整体師におすすめの資格については、次の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

参考:整体院は資格がなくても開業できる?整体師が持っておくと良い資格についてご紹介

求められる資質 

整体師として長期的に活躍したいのであれば、顧客の気持ちに寄り添う姿勢が必要です。「お客様のお悩みを解決したい」という意志が見られる整体師であれば、顧客もリピーターとして定着しやすくなるため、整体院経営の安定が期待できます。

顧客の気持ちに寄り添う姿勢を見せるためには、技術力だけではなく、カウンセリング力や説明能力を養う必要があります。顧客の抱える不安や不満を理解し、それに対する解決の道筋を分かりやすく説明することで顧客の信頼を獲得できるのです。

整体院の顧客は腰痛や肩こり、頭痛などの悩みを抱えた方が中心で、中にはなかなか痛みが治らず、長期間苦しんでいる方も多いです。

整体院を訪れた方の中には、「この症状は治らない」「一生付き合っていくしかない」と諦めているケースもあります。

整体院も運営していくためにはお金が必要ですが、。ただ、「お金を稼ぎたい」という目的を大前提にしていると、なかなか顧客は定着しません。整体師は顧客の悩みに寄り添い、少しずつ解決へと導くことが求められます。

整体院を開業するまでの流れ

事業計画を練る画像イメージ

整体院経営を成功させるためには、開業前の入念な準備が欠かせません。例えば、開業場所の選定事業計画の立案開業資金の準備など整体院を始める前にやるべきことはさまざまです。

また整体院の経営が失敗する原因を事前に知っておくと、実際に開業した際に整体院の廃業を予防するための対策を考えられます。特に競合との差別化や施術単価の設定に失敗すると、整体院経営が不利になるため十分に注意して施術メニューを考えましょう。

次の記事では、整体院を開業する流れや整体院経営の初期段階で押さえておくべきポイントについて解説しています。

参考:整体院を開業する流れとは?失敗を防ぐポイントや開業資金を抑える方法を解説

整体院経営で儲かる仕組みをつくるためのポイント 

整体院経営で儲かる仕組みを作るためのポイントは次のとおりです。

  • ターゲットに適した集客方法を採用する 
  • リピーターを増やす
  • 適切に単価を設定する 
  • 物販を始める

以上は整体院経営を成功させるうえで、大切なことですので、ぜひご覧ください。

ターゲットに適した集客方法を採用する 

整体院の売上を向上させるためには、ターゲットに適した集客方法を採用することが重要です。そこで、まずはターゲットを考えることからはじめましょう。整体院に「どのような顧客が来てほしいのか?」「どのような症状や悩みを抱えた人に来てもらいたいのか?」などを考え、ターゲットを決めましょう。

ターゲットを考えるにあたり、自身の得意な施術を考慮すると、整体院と親和性のあるターゲットを絞りやすいかもしれません。ターゲットを絞ることによって、整体院を訪れた顧客の満足度アップが期待できます。

腰痛に対する施術が得意であれば、それに特化したキャッチフレーズを掲げることで、腰痛にお悩みの方の集客につながります。

また昨今は、整体院の集客にSNSを利用するケースが増えてきました。健康志向の強いユーザーにインスタグラムなどを使ってお役立ち情報を届けることで、見込み客や潜在顧客を獲得できます。またLINEは既存顧客との関係維持に役立ちます。これから整体院を立ち上げる場合は、SNS集客についても学んでおくと良いでしょう。

接骨院・整骨院向けのSNS活用術についてお役立ち資料を準備しましたので、どうぞご覧ください。

リピーターを増やす 

患者が再び来院する様子

整体院の売上をアップさせて経営の安定化を図るためには、リピーターを増やすための取り組みが欠かせません。リピーターを増やすためには、整体院を訪れる顧客のタイプを把握して、来院を促すような施策を講じることが大切です。

整体院を利用する顧客は、以下の3タイプに分類できます。

  • 新規顧客
  • リピーター
  • 休眠顧客

3つのタイプを比較した場合、リピーターの離脱を防いで繰り返し来院してもらうことが、最も整体院経営の安定につながります。なぜなら新規顧客を獲得するためには、リピーターに来院してもらうよりもコストが5倍かかるといわれているからです。これは、「1:5の法則」と呼ばれるマーケティングでは有名な法則です。

リピーターを増やすためには、手厚いアフターフォローが欠かせません。施術後の通院計画の説明や、日常生活のアドバイスをしっかりと行ってリピートしてもらえる仕組みづくりをしましょう。

また整体院からお客様の足が遠のくのは、単にお客様が整体院の存在、および来院の必要性を忘れているケースもあります。このように、長期間整体院を訪れない顧客は休眠顧客と呼ばれます。

休眠顧客に来院してもらうためには、定期的に配布するニュースレターや季節特有の症状について解説したダイレクトメールを送付すると効果的でしょう。

適切に単価を設定する 

整体院の施術単価について悩む経営者は多いのではないでしょうか。施術単価は整体院経営の安定に大きな影響を与える重要な要素の1つです。

施術単価を高く設定すると、少ない労力で売上を大きく拡大でき経営が安定しやすくなります。ただし、施術単価を上げ過ぎると、顧客の心理的ハードルが高くなります。地域にある競合店との兼ね合いをみながら、適切な単価を設定することが大切です。

一方で単価が低過ぎると、労力の割には儲けが出ずに心身を消耗する可能性があります。そこで単価を設定する際は、毎月どれくらいの売上が欲しいのか決め、そこから逆算するとよいでしょう。

仮に1ヶ月当たりの希望売上を100万円に設定したとします。月に20日稼働する場合、希望の売上を達成するためには1日に5万円を売上げる必要があります。1日10人に対して施術ができるのであれば、客単価を5000円に設定すると希望の売上金額100万円を達成できます。

このように、自分の希望する売上金額から逆算して単価設定をすると、整体院の経営が安定しやすくなります。施術単価の決め方については次の記事も参考になるので、ぜひご覧ください。

参考:整骨院・接骨院の自費メニューの作り方!料金設定や回数券についても解説

物販を始める 

整体院経営の安定化を図る場合、物販の展開も考えられます。整体師の施術や人柄を気に入ってくれた顧客は、整体師がすすめる商品も喜んで購入してくれる可能性があります。

物販を始める際は、施術と関連する商品を販売すると、顧客を勧めやすくなります。例えば、骨盤矯正ダイエットがメインの整体院であれば、ダイエットサプリを販売するのも1つの手段です。

サプリメントは1ヵ月の消費を想定して商品設計されることが多いため、サプリメントが無くなるタイミングで再来院を促しやすくリピートにつなげられます。

ただし全く効果が無かったり、商品が粗悪だったりすると、顧客の離脱につながるため自信を持って勧められる商品を販売しましょう。

整体院の経営を効率化するための戦略について

整体院経営について考える様子

整体院の経営を効率化するためには、次の5つの戦略が考えられます。

  • 顧客満足度を上げる
  • 採用フローと教育制度を見直す
  • PDCAを意識してマネジメントする
  • 取り組むべき課題を取捨選択する
  • 業務を効率化する

各項目について詳しく解説します。

顧客満足度を上げる

顧客満足度を上げるためには、技術レベルを維持したり、施術内容を工夫したりして単価に見合うサービスを提供することが重要です。

毎回同じ施術を提供して体に何の変化も感じられないと、施術に対する顧客満足度が低下して離脱につながるので注意しましょう。まずは顧客に施術効果を実感してもらえる技術力を身に着けることが大切です。しかし中には、施術効果を実感してもらえないケースもあります。そのような場合は、施術方法を変更できる柔軟さも大切です。

また、単価設定が適切かどうかを確かめるためにも、定期的に顧客満足度に関するアンケートを取るのもよいでしょう。

アンケートの結果が悪ければ、施術サービスに対する単価が高すぎるのかもしれません。そのような場合は、技術力や接客力を磨いたり、施術サービスに付加価値を付けたりして顧客満足度アップにつながるように努めましょう。

採用フローと教育制度を見直す

顧客数が増えると、スタッフを雇ってさらに売上を伸ばそうと考えるケースもでてくるでしょう。スタッフを雇う場合は、採用フローと教育制度を見直して、施術サービスの質を維持することが大切です。

そのためにも、まずは採用の段階で厳しく応募者の資質をチェックする必要があります。清潔さや言葉づかい、質問への回答、話し方などを採用の際にチェックできるような体制を整えましょう。

人材採用で後悔することのないように、面接チェックリストを用意したり、採用フローを見直したりして自社にマッチした人材を採用することが大切です。

そして採用した整体師には、適切な教育を受けさせましょう。とくに整体師の場合、無資格でも働けるため、採用した人材の持つ知識やスキルのばらつきが大きいことが特徴です。

未経験者から熟練者まで可能な限り施術の質に違いが出ないように、施術マニュアルの準備や講習会の実施などを通して、施術サービスを標準化させましょう。

PDCAを意識してマネジメントする

整体院を経営する場合、PDCAを意識すると成功しやすくなります。PDCAとは計画から改善、実施のサイクルを繰り返すマネジメント手法で、次の流れで経営の改善に取り組みます。

  • Plan(計画)
  • Do(実行)
  • Check(評価)
  • Action(改善)

例えば、集客のために広告を出稿する場合、まずはチラシやインターネット、口コミサイトなど、どの媒体で広告を出稿するのかを計画し、実際に広告を出してみます。次に、広告を見て来院した顧客数を分析します。

来院顧客数が芳しくなかったら、広告のやり方を変えたり、出稿先の媒体自体を変更したりして広告のやり方を改善します。以上を繰り返しながら、少しずつ効率的に広告を使って集客できるようにしていく取り組みがPDCAです。

取り組むべき課題を取捨選択する

整体院経営を成功させるためには、やらないことを決めて、やるべきことにフォーカスすることも大切です。

やる必要のないことまで取り組むと、整体院の経営と施術で疲弊し、経営に支障が出る恐れがあります。PDCAを回しながら、売上アップにつながりやすい施策を取捨選択し、効果のある施策をどんどん実行しましょう。

一方で効果の薄い施策は中止して、経営の安定化につながる施策のみにコミットするようにします。

施策実行後の来院者数を計ると、効果的な施策を判断しやすくなります。さらに顧客のリピート回数も計ると、既存顧客に対する施策の有効性を判断する指標になります。このように数値に基づいたデータを把握し、整体院として実行すべき施策を明確化することが重要です。

整体院の経営を判断するための指標として、記録した方が良い具体的な指標は次の通りです。

  • 売上
  • 総来客数
  • 新規来客数
  • 平均継続回数 (継続率)
  • 施術単価

業務を効率化する

業務を効率化して、顧客の待ち時間を削減するのもおすすめです。整体院の経営が軌道に乗り、来院者数が増えると、施術までの待ち時間が顧客の不満につながりやすくなります。

業務を効率化する具体策として、予約システムを導入して待ち時間を削減する方法が考えられます。さらにインターネット予約のクレジット決済を導入すると、受付での会計業務を削減することも可能です。

予想外の混雑で待ち時間ができる場合は、待合室に飲み物を用意したり、雑誌やマンガを置いたりして、待ち時間を気にせず快適に過ごせる空間を提供するのもおすすめです。

物販をやっているのであれば、待ち時間を利用してサンプル品を試してもらうのもよいでしょう。顧客満足度が高い整体院の中には、サンプル品をうまく活用して商品宣伝と待ち時間に対する不満解消を同時に解決するケースもあります。

1人で整体院を開業した場合の売上と年収について

整体師が施術をする様子

1人で整体院を開業した場合、人件費がかからないため売上の多くを自分の年収にできます。売上に占める人件費の割合は高いため、売上減少の際は人件費が経営を圧迫する大きな要因の1つとなります。

これらを考慮すると、ベッドがあれば1人でも営業をできる点は整体院経営をする魅力的なメリットの1つです。リスクを最大限に抑えて整体院を経営したい場合は、まずは1人で整体院を経営してみることをおすすめします。

技術力とマーケティング力、コミュニケーション能力が高い施術者であれば、1人整体院でも年収1000万円を達成するケースも多いです。整体院経営に必要な能力を磨いた上で、1人整体院経営にチャレンジしてみてください。

整体院経営を成功させるポイントを押さえて開業しよう

整体院経営を成功させるためには、整体院で儲かる仕組みづくりに取り組んだ上で、経営を効率化させることが大切です。

また人気整体師になるための資格や資質を身に着けると、経営を安定させやすくなります。またリスクを抑えて整体院を経営したい場合は、まずは1人で整体院を運営するのもおすすめです。本記事では、整体院の経営を安定させるためのさまざまな方法を紹介しました。ぜひ参考にしていただき、整体院開業にチャレンジしてみてください。

整体院経営を安定させるための施策として、アフターフォローに注力してリピート顧客を増やす取り組みが考えられます。リハサクが提供する運動療法クラウドや姿勢評価システムを活用すると、来院者に対して先進的で満足度の高いアフターフォローを提供できます。

次のページでは、リハサクの機能詳細を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

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