整骨院・接骨院で患者が減少する原因と対処法について

整骨院・接骨院で患者が減少する原因と対処法について

  • 12月 24, 2020
  • 1月 18, 2024
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昨今、日本の人口は減少傾向にある一方、整骨院や接骨院の数は増加傾向にあります。そうなると当然のことながら、各治療院の間で患者さんの取り合いが起こることとなります。

その結果、整骨院や接骨院の中には、患者様の来院数が減ったという声も少なくありません。

そこで以下、整骨院・接骨院で患者が減少する原因と、その対処法について解説します。

整骨院・接骨院で患者が減少する要因とは

施術のスキルが低い

整骨院・接骨院は主にケガの改善を目的として患者様がやってくる場所です。そのため、施術スキルが低いと、他所の施術所に患者様が流れ出ていくリスクが高くなります。

さらに、どのような施術をおこなって変化が出ているのかを明確に説明できないと、やはり患者様のリピート化につながりません。

基本的に整骨院・接骨院にはケガをした患者様が多く来られるわけですが、最近は自由診療で慢性的な肩こりや腰痛に対する施術を行う整骨院・接骨院も増えてきています。

そのような施術所では、施術のスキルとあわせ、レパートリーも用意しておく必要があります。なぜなら、毎回同じような施術をしていると、患者様が飽きてしまうからです。

また、自由診療が目的で来られる患者様の場合、その時々で症状が異なることも。そのような事態に機敏に対応できないと、既存の患者様を失ってしまう可能性もあります。

差別化ができていない 

病院に内科や外科、心療内科などがあるように、整骨院・接骨院にも得意分野というものがあります。そのため、他所の施術所との差別化を図ることが重要です。

例えば腰痛に悩まされている患者様がいらっしゃるとします。Aという整骨院には「〇〇市で唯一の腰痛専門整骨院」という看板があり、Bという整骨院には「肩こり・頭痛・腰痛・坐骨神経痛・出産後の骨盤矯正」という看板があったとしましょう。

その場合、先述の腰痛患者さんはどちらを選ぶでしょうか。答えは言うまでもなく、Aの腰痛専門整骨院ということになります。

たくさんの患者様を集めたいがゆえに間口を広げるのは分かるのですが、「あれもできる、これもできる」というのでは、得意分野がないといっているようなものです。

リピーターが少ない 

整骨院は基本的にケガに対する施術を行う場所なので、ケガが改善したら通う必要はなくなるわけです。ただ、次回ケガをしたときに、「またこの整骨院で診てもらいたい」と思ってもらえなければ、リピートにつながりません。

そしてリピーター(再診患者)の数が少なければ、それだけ患者数の減少リスクが高くなります。

来院を促していない 

整骨院・接骨院の患者数が減少するシンプルな理由が、患者様の来院を促していないことです。施術が終わり、会計を済ませた患者様をそのまま帰していないでしょうか。

単に「お大事に」といった場合と、「〇〇さん、今度△△の処置をするから3日後に来てください」といった場合と、どちらが再来率を上げることになるでしょう?当然のことながら、後者の再来を促した場合といえるでしょう。

柔道整復師も患者様のケガを改善するプロフェッショナルである以上、自信と責任をもって次回来院の指導を行うべきでしょう。そのような覚悟がないと、患者様の減少リスクが高くなる可能性があります。

治癒までの見通しを示せていない 

患者様が減少する整骨院・接骨院の特徴として、治癒までの見通しを示せていないことがあげられます。

とくに初診の方に対して、「このような施術を行うことで、〇回くらいで症状の改善が期待できます」と説明できないと、患者様は「一体いつまで通えばいいのか」不安になることでしょう。

「必ず良くなります」といった曖昧な説明ではなく、具体的な数値を交えた見通しを示すことで、患者さんが安心して通えるようになりますし、リピート化にもつながります。

整骨院・接骨院で患者の減少を防ぐためには 

日々スキルアップを心がける 

柔道整復師は資格を取ればそれでオーケーではなく、資格を取ってからがスタートです。最初は整骨院のスタッフとして働いたりすることが多いでしょう。

そのような毎日の中で、柔道整復師は常にスキルアップを心がける必要があります。なぜなら、技術力がともなわない柔道整復師は、いずれ患者様に見放されてしまうからです。とはいうものの、新たなテクニックだけを学んでいればよいというわけではありません。

柔道整復師として成長するためには、患者様の心の変化を学んだり、整骨院・接骨院を運営するための経営を学んだり、スタッフを育成するためのスキルを学んだりすることも、テクニックと同じくらい重要です。

効果的な集客を行う 

効果的な集客を行うために、まずは自院の強みをアピールすることが重要です。腰痛に強いのか、肩こりの改善を得意としているのか、それとも足のケガ全般に特化しているのか、強みを打ち出しましょう。

自院の強みをアピールすることで、新規患者の獲得はもちろんのこと、見込み患者の獲得にもつながります。なぜなら、強みがあると患者様による口コミが起こりやすいからです。

「あそこの整骨院はよかったよ」という口コミより、「あそこに行けば肩こりが治るよ」といった口コミの方が強い集客力を持ちます。

リピーターを確保する施策を行う 

整骨院・接骨院の経営を安定させるためには、リピーターを確保することが欠かせません。そのためには、施術後のアフターフォローが重要です。

たとえば、新規で来られた患者様に感謝レターを出したとします。それを受け取った患者様はどう思うでしょうか。きっと自分のことを気にかけてくれてうれしく思うはずです。

また、誕生日や季節の変わり目には、安否を気遣うお便りを出すのもよいでしょう。技術があれば成功すると勘違いしている施術師の中には、このようなアフターフォローを怠っているケースも目立ちます。

うまくいっている施術所の真似をする 

整骨院・接骨院の経営において、うまくいっている施術所の真似をすることで、経営の安定化につなげることが可能です。

整骨院同士の勉強会に出るものよいでしょうし、コンサルタントに学ぶのもよいでしょう。そのようにして得た経験は、必ず今後の運営に活かされるはずです。

説明力を身につける 

整骨院・接骨院の患者数減少を防ぐためには、技術力だけでなく、説明力を身につけることが欠かせません。せっかく質の高い施術をしていても、その質の高さが患者様に伝わらなければ台無しです。

もっとも分かりやすく施術効果を伝えるには、ビフォーアフターを利用するとよいでしょう。患者様には鏡の前に立っていただき、痛みを誘発するような動作をおこないます。

施術の後で、そのような動作にともなう痛みがなくなっていれば、施術効果を示す何よりの説明となるのではないでしょうか。もちろん、そのためには技術力が必要なことは言うまでもありません。

SNSを利用する 

インターネットが隆盛となった昨今、SNSを活用しない手はありません。ホームページは持っているけど、フェイスブックやツイッター、ラインはやっていないという施術所も少なくないのではないでしょうか。

とくにラインは多くの方が利用しているため、自院のラインのグループにキャンペーンの告知を送るなどすれば、安定した来院につなげることが期待できます。

【接骨院・整骨院】患者減少に関するまとめ

整骨院や整骨院の数は増え続けており、今後もパイの奪い合いは続くと考えられます。そのため、うまくいっているうちから患者数の減少に対する施策を講じておくことが重要です。

目安となるのが、新規患者とリピーターとの割合です。前者と後者が1:9程度であれば、院経営がうまくいっていると考えて間違いないでしょう。

逆に、新規患者が少なく、リピーターばかりに頼っているようであれば、いずれ患者数減少の波にさらされるリスクが高くなります。

新規患者を獲得しつつ、既存の患者さんのアフターフォローをこまめにおこない、患者様の他院への流出を防ぐことが重要です

参照元:
https://mediva.co.jp/wp/wp-content/uploads/2017/10/kyoukasyo1-2.pdf
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/18/dl/kekka3.pdfhttps://www.hone-u.com/industry-info/statistics/detrb1zb.php


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