整骨院 接骨院 収入

整骨院・接骨院の収入の実情とは?気になる内容を解説します

柔道整復師は骨折、脱臼、捻挫、打撲などのケガや痛みに対して施術を行う国家資格です。主に整骨院・接骨院で施術をしていきますが、柔道整復師が働く整骨院・接骨院の収入ってどのぐらいなのでしょうか?

整骨院・接骨院で働く柔道整復師の平均年収や初任給の相場は?

柔道整復師の平均年収は約297万円です。世代別に見ると20代は267万円、30代は313万円、40代は403万円、50代は360万円となっています。

特に20代では低めになっています。ではなぜ、このような差がでるのでしょうか。その理由は2つあります。

1つ目は、独立開業して経営することになると、日々の整骨院・接骨院の売上には変動があります。整骨院・接骨院の規模が大きかったり、従業員を雇っていて多くの患者を施術できたりすると、売上が高くなり収入も上がるでしょう。

反対に、規模が小さく売上が低いと、おのずと収入が下がってしまうためです。独立開業はハイリスク・ハイリターンで、技術や知識が良く繁盛すればいいですが、その逆の可能性があります。

2つ目は、勤務地による収入の変動です。特に東京や大阪などの都市部では、収入が高くなります。

やはり都市部の方が、地方に比べて物価が高いため差が出てきます。また、整骨院・接骨院は健康保険を適用して療養費を請求するため、勤務地の都道府県や市町村によって保険の厳しさが変わってきます。 

新卒の場合、初任給は平均で約267万円、月でおよそ20万です。この金額から社会保険や雇用保険、所得税などが差し引かれ、手取り額となります。

柔道整復師のような専門職業では、始めは地道に下積みから経験していくことが多いです。特に技術職であるため、勤務先が求めている施術スキルが無ければ、患者に対して何も施術することができません。

最初は、練習をして施術スキルを身に付けるまでは、整骨院・接骨院の受付業務や施術機器などの取り外しをしています。整骨院・接骨院によっては、3か月程度の試用期間を設けて、長期雇用を考えているところもあり、初任給を低めに設定している場合が多いでしょう。

逆に都市部で多いですが、初任給が高めに設定されている整骨院・接骨院もあります。その場合は、複数の整骨院・接骨院を経営しているグループが多く、売上を上げているため高い初任給に設定することができているようです。

整骨院・接骨院で働く柔道整復師の収入の構成について

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柔道整復師は技術職ですので、施術スキルや保険請求作業スキル、事務作業スキルなどの能力に準じて報酬を与えている整骨院・接骨院が多いです。おおよそ給料の構成要素は、「基本給」「各種手当」「ボーナス」となっています。 

基本給について

基本給とは、各種手当や歩合給を除いた基本賃金です。柔道整復師の基本給は、上記の月額から割り出すと約12~15万円です。整骨院・接骨院によっては、この基本給の内訳を細かく設定しているところもあります。高いところだと、15万円以上の場合もあります。 

各種手当てについて

おもな手当は、「資格手当」「能力手当」「歩合給」があります。資格手当はその名の通り、国家資格である柔道整復師の資格に対して支給されます。正社員でも学生で資格を取得していないこともあり、差を付けるために設定されています。

約3~10万円ぐらいで、柔道整復師と兼業できる鍼灸師も持っている、ダブルライセンスの人であれば優遇されるため、手当が多くなります。能力手当とは、柔道整復師の能力に応じて支払われる報酬です。約2~5万円ぐらいで、保険で行う施術や自費メニューの技術を習得することで、手当が付きます。 

歩合給とは、1日何人に施術したか、何人の患者を担当しているか、1人どれだけの売上を上げているかにより与えられる報酬です。 制度の内容は、その整骨院・接骨院によりさまざまで、歩合制をしていないところもあります。

1日何人に施術したかを基準にしているところが多いです。その他、受付時間外に施術して与えられる時間外手当、通勤手当などがあります。

賞与(ボーナス)について

賞与(ボーナス)は夏と冬の年2回で、1.5か月~2か月ぐらいの整骨院・接骨院が多いです。先程の紹介した「歩合給」をボーナスに取り入れて支給しているケースもあります。

整骨院・接骨院ではどんな人の年収が高いのか

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それでは次に、整骨院・接骨院ではどんな人の年収が高いのかについて解説していこうと思います。

特殊技術がある 

年収が高い人は、自分自身の技術を日々向上させています。勤務している柔道整復師は、勤務先の整骨院・接骨院の施術方法に従わなければいけません。しかし、勉強会やセミナーに行き、特殊技術を学んで院に持ち帰り、アウトプットして院の施術メニューにすることで、特殊技術が身に付きます。

また、同じ施術方法でも、患者の施術者に対する満足度は変わってきます。なぜなら、施術の技術や精度の高さは、施術経験や練習量によって変わるため、満足度も違ってきます。

患者様から評価されている

患者様から評価されていると口コミが広まり1日の施術人数や担当患者が増えていきます。そうすると、歩合給も増えますので、年収アップに繋がります。人気が出ると、たくさんの患者に接して施術することができ、施術家として多くの経験を積めるだけでなく、給与の面でも優遇されます。

施術スキルや接客スキルを常に磨いて、自分自身の力を伸ばしていきましょう。自分の顧客やファンを増やすことで、独立開業しても成功する確率は上がっていきます。

人気のある企業/店舗に勤めている

人気のある企業や店舗に勤めている柔道整復師は、年収が高い傾向にあります。1つの店舗で施術している整骨院・接骨院ではなく、グループで複数店舗を経営している整骨院・接骨院の方が年収は高いです。その理由は、人気があるので患者の来院数が多くて売上が高いためです。また、複数の整骨院・接骨院からの売上があるため、問題なく売上を上げられていれば、報酬が高く年収が上がります。

このようなグループで経営している整骨院・接骨院は、入職してからキャリアプランちゃんとあるところが多いです。最初は助手から始まり、研修をして手技ができるようになれば施術スタッフになります。施術スタッフでさらに経験を積み、勤務していた院や他の院、新しくオープンする新規院で院長を任される「分院長」になっていきます。ステップアップすることで、おのずと年収も上がっていきます。

さらに店舗数が多いところでは、分院長の上のステージである「マネージャー」という立場あります。複数の店舗を管理していく管理職で、エリアにより分割されている1エリアを管理していきます。ここまでの立場になった場合、さらに年収は高くなるでしょう。

独立・開業

柔道整復師は1~3年間の実務経験を積むことで整骨院・接骨院を独立開業することが可能ですが、独立開業している柔道整復師は、雇われている柔道整復師と比べて年収が高い傾向にあります。

雇われている柔道整復師ですとどうしても貰える給料は決まってしまいますが、独立開業していると売上を増やせば増やすほど収入は増えてきています。着々と売上を伸ばしていくことができれば、年収も上がっていき、年収が高くなります。日々の施術のモチベーションアップにもつながるでしょう。

整骨院・接骨院で働く柔道整復師の収入をアップさせる方法

それでは最後に、整骨院・接骨院で働く柔道整復師の収入をアップさせる方法について解説していきます。

専門的な知識を身に付けていく

収入をアップさせるためには、柔道整復師の知識だけでなく、さまざまな関連する専門知識を身に付けていく必要があります。柔道整復師の資格とともに、多くの人が取得している資格で「鍼灸師」があります。

この資格は、柔道整復師と同様に費用と時間が掛かりますが、有効期限や更新がない国家資格なので、取得しておくと将来的にも役に立つはずです。

鍼灸師とは、鍼(はり)や灸(きゅう)を用いて、身体の治癒能力を促進させたり、痛みなどの症状を緩和させたりしていく資格です。体の全身にあるツボ(経穴)または筋肉や神経を刺激していき、身体が持つ自然治癒力を高めて症状を改善させていきます。

鍼灸施術は、柔道整復術と併用することができるため、資格を持っておく、症状が改善するスピードも変わってきます。そして収入に関しては、鍼灸師の資格を持っていると、前述の通り柔道整復師と同様に資格手当が発生し、上り幅は整骨院・接骨院によりますが収入アップに繋がります。

他に収入アップするには、介護分野で活躍する方法があります。柔道整復師の資格は、介護分野では「機能訓練指導員」として利用者に対して機能訓練を行ない、できる限り自立した生活ができるように支援していく役割を担っています。デイサービス(通所介護)やショートステイ(短期入所生活介護)等の介護施設で活躍しています。

柔道整復師は骨・筋肉・関節について知識が豊富なため、機能訓練の時にストレッチやトレーニング等の体操に関して、色々な指導とアドバイスができます。さらに、5年以上の実務経験を積み試験に合格すると、ケアマネージャー(介護支援専門員)になることができますので、活躍の場が広がります。

本質的、根本的な施術を通じて中長期なあなたのファンを作っていく

収入が高い人の特徴の1つに、患者に愛されているとありました。患者に愛されていて人気が高い柔道整復師は、患者の症状に対して本質的、根本的に施術を行い、症状を改善させて支持を得ています。

このような日々の施術の中で、患者との信頼関係を築いていき、中長期的に自分のファンを作っていくことが大切です。そうすることで、定期的に患者を獲得することができ、歩合給が上がり年収がアップしていきます。

経営ノウハウを学んだうえで、独立・開業

整骨院・接骨院で働き、そこから施術技術や経営のノウハウを学んだ上で、独立して開業すると年収アップに繋がります。ただし、テナントの費用、施術ベッドや機械などの備品代に使用する開業資金が大幅にかかることを覚えておきましょう。

整骨院・整骨院の開業にはおよそ500~1000万円の費用がかかるといわれています。勤務している間に、しっかりと貯金や資金調達をしていなければ、開業するのは困難です。せっかく開業ができても、経営が安定するまでは勤務していた頃の収入より減ってしまう場合があります。

だたし、上記のようなことを試みて独立開業が成功すれば、年収1000万円を超えることも可能です。独立開業は、ハイリスク・ハイリターンで、中途半端に開業してしまうと、潰れてしまうリスクも高いです。整骨院・接骨院の開業を考えている方は、しっかりとした準備と対策を行っていくようにしましょう。

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まとめ

柔道整復師の平均年収には幅があります。個々の能力や知識、資格などにより大きく変動します。ただ、自分次第で収入をアップすることができる、とてもやりがいのある職業が柔道整復師です。

近年、日本は高齢化が進み、ますます柔道整復師の需要が高まっている傾向があります。中には介護分野でも活躍している方もいらっしいます。「人のための役に立ちたい」「手に職をつけてたい」という方は、ぜひ柔道整復師を検討してみると良いでしょう。

<参照元>

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