整骨院・接骨院で効果的な集患のチラシを作るには?コツと注意点を踏まえポイント解説

  • 5月 21, 2020
  • 5月 23, 2023
  • 集客

整骨院や接骨院で集客する方法のひとつにチラシがあります。

チラシと言えば短期的なキャンペーンの告知に用いるものと考える方も多いでしょうが、実は長期的な宣伝にも効果的な宣伝手段です。

そこで今回は、チラシを作成するにあたってどのような準備が必要なのか、より多くの人の目に触れる工夫、そして広告規制を受けないために気を付けたいことをお伝えします。法律面を考慮しつつより魅力的なチラシを作るためにもぜひ参考にしてみてください。

整骨院・接骨院の患者集客には欠かせないチラシ

整骨院や接骨院を経営していく上で、大事な集客方法のひとつと言っても過言ではないチラシ作成。現在ではインターネットやSNSの普及により、ホームページの作成やSNSを使った集患も目立っています。

しかし、地域に根差した整骨院を経営するにはインターネットを利用しつつ、チラシでも積極的にアピールするのが効果的です。

整骨院や接骨院などの施術院はチラシとの相性が良いとされ、チラシの性質上、特に新聞を定期購買している中高年以降の方の目に留まりやすいです。つまりは、インターネットをあまり利用しない方に向けて効果的なアピールにもなります。

またチラシに目を留めた方が整骨院のターゲット層ではなくても、家族や友人に知らせてくれることもあるでしょう。

新規顧客を獲得するために、ぜひチラシを活用してみましょう。

チラシを作成する前に徹底した準備とリサーチを

チラシを作成するにあたっては、経営する整骨院や接骨院について

・強みを洗い出す
・来院してほしいターゲット層を明確にする
・周囲にはどのような人が暮らしているのか

などの準備やリサーチも大事です。

それぞれを解説していきます。

経営する整骨院や接骨院の強みを洗い出す

現在、整骨院や接骨院の数はコンビニエンスストアの軒数に迫る勢いです。地域の中にも整骨院が複数あるのも珍しくないでしょう。

そこで、近隣に複数の整骨院がある場合、大切なのがご自身の整骨院の存在を知ってもらい、名前を覚えてもらうことです。また近隣の整骨院との違いを患者さんに知ってもらう必要もあるでしょう。

さらに、チラシを作成する際は、整骨院の名前や場所はもちろん、自身の整骨院の特徴を知ってもらうために、まずは自身の整骨院の強みの洗い出しを行います。

これまで患者さんに施術をする中で、得意な症状や施術方針、年齢などがあるかと思います。そうした自身の得意分野を整骨院の強みとしていくのも一つの手法でしょう。

ターゲット層を明確にする

開業の際もターゲット層を決め、その層に沿った自費メニューを作成したことでしょう。チラシを作成する際も、改めてターゲット層を明確にしておくことが大切です。

例えば、スポーツ外傷を得意とする整骨院なのに、ごく一般的な整骨院の施術内容のチラシでは、本当に来てほしい層へのアプローチはできません。

ターゲットを決めてしまうと、ターゲット層から外れた患者さんは来なくなってしまうと考えがちですが、実際にはそのようなことはありません。

逆にすべての層を対象にしてしまうと、コンセプトがぼやけて本当なら来てくれるはずの患者さんを逃してしまうことに

年齢層や性別、疾患別などでターゲット層を決め、その層に届くような訴求して来院を促しましょう。

近隣のリサーチ

チラシの内容により興味を持ってもらうためには、近隣のリサーチも入念に行いましょう。

リサーチの対象は、

・競合となる近くの整骨院や整体
・地域住民の年齢層や世帯構成
・住宅街かオフィス街なのか

などとなります。

そして、競合となる整骨院と同じところはどこか、他の整骨院と差別化できるポイントは何なのかを把握してチラシの作成に活かしましょう。

また、年齢層や世帯構成にあわせたチラシデザインも大事になってきます。

その他にも、住宅街なら家族そろって利用できるような文言をチラシの中に盛り込んだり、オフィス街であれば仕事終わりからでも利用できることを知らせれば、チラシを見た人が興味を持ってくれるはずです。

多くの人にチラシを見てもらう工夫

患者さんが興味を持つチラシを作成しても、多くの人の目に触れることができなければ、チラシの特性を十分に活かせているとは言えません。そこで新聞折込やポスティング、ホームページやSNSと連携して、整骨院・接骨院の魅力をより多くの人に届けましょう。

新聞折込やポスティングを利用

チラシは、新聞の折込や自宅へのポスティングによって届けられるケースが多いはずです。そこで、それぞれの特長やデメリットを説明すると以下の通りになります。

新聞折込の特長やデメリット

◯特長
・配布するエリアが地域の販売店単位で区切られる
・大量の枚数でも一日で配布できる(在庫を抱える心配は少ない)
・見ている側にチラシまで目を通す習慣があり目に留まりやすい

◯デメリット
・新聞を定期購買していない家庭には届かない

ポスティングの特長やデメリット

◯特長
・配布するエリアを細かく指定できる
・冊子やマグネットなどチラシ以外のものも配布可能

◯デメリット
・配布完了までに時間がかかる場合がある(在庫を抱える可能性)
・ポスティングを希望していない家庭からのクレームの可能性がある

短期・長期で使い分ける

チラシは、期間限定イベントや新規開店のための顧客集客ツールとして、短期キャンペーンの販促ツールの一つとして用いられることが多いです。

しかし、一度ではなく定期的な配布を続ければ、新規の患者さんにとって「不調になった際に真っ先に思い出していただける整骨院」となり、チラシを目にしたタイミングと、そのとき起こった症状が当てはまるケースが出てきます。

そこで、キャンペーンなどの短期的な目線でのチラシも配りながら、長期的に地域住民へ何度もアプローチする方法も織り交ぜるのが、効果的なやり方だと言えます。

ホームページやSNSと連動させる

整骨院・接骨院の広告手段は、チラシのほかにホームページやSNSなどがあります。これらは、どれか一つに注力するよりは、すべてを万遍なく活用しましょう。

現在、チラシには住所や電話番号のほかに、ホームページのリンクやSNSのQRコードを記載する場合がほとんどです。チラシではデザインの都合上、記載できなかった情報もサイトにアクセスすることで整骨院の特徴をより詳しく把握できます。

また、SNSはこまめに施設の様子を伝えるのにぴったりです。患者さんに向けて季節のトピックやスタッフの様子などを伝えていきましょう。

広告規制には注意

魅力的なチラシを作るためには他の整骨院・接骨院と差別化を図る必要があります。

しかし、柔道整復師を含む医療従事者は広告の制限に関する法律があり、それを遵守しなければいけません。その対象はインターネットだけではなく、チラシや冊子なども含みます。

そこで以下、法律の種類と有効な表現の仕方、広告違反があった場合にどのような処罰が課せられるのかを解説します。

広告規制に関連する法律

整骨院や接骨院は提供するサービスは「医業類似行為」にあたり、その目的は施術内容により法に基づくものとそうでないものに分類されます。また医療行為は医師法によって、医師のみができる行為として厳しく定められ、整骨院や接骨院で医療行為を行うことは認められていません。

そのためホームページやSNS、チラシなどでも医療行為と誤認させるような表現や病気や症状改善などの誤解をあたえる表現は各法律で厳しく制限されています。これらの法律を知らずに使ってしまうと、法律違反になってしまう可能性もあるため注意が必要です。

【整骨院の広告表現の規制に関係する法律】
・柔道整復師法
・医師法
・あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律
・医薬品医療機器法(旧薬事法)
・景品表示法 など

チラシの表現方法に注意する

ではどのような表現は規制の対象となるのでしょうか。

「柔道整復師法第24条 広告の制限」で記載できる事項は以下のみです。

  • 柔道整復師である旨並びにその氏名及び住所
  • 施術所の名称、電話番号及び所在の場所を表示する事項
  • 施術日又は施術時間
  • その他厚生労働大臣が指定する事項

例えば、プロフィールに所有資格を明記することは可能ですが、ご自身のこれまでの経歴や施術件数などはチラシや情報誌で記載することはできません。そのため、インターネットで経歴を紹介するなどの対策が必要です。

また、以下の点もチラシや情報誌では標ぼうすることができません。

・適応症の記載(腰痛・肩こり・冷え性など)
・治療・治るという表現
・施術方法や手技、それに関する写真
・法律以外の疑似医療行為
・来院を促す旨の表現(「こんな症状はありませんか?」「一度ご来院ください」など)
・施術にかかる料金の記載

ご紹介したものは一例であり、法改正により表現の仕方は定期的に見直されています。チラシや情報誌を作成する際は医業に詳しい専門家のリーガルチェックを受けましょう。

ただし、ホームページや院内で表現が出来る内容はチラシの制限内容とは異なります。概して、ホームページや院内の方が基本的には制限がより緩くなっています。

そこでもし、自院の詳細をよりアピールをしたい場合はチラシだけでなく、ホームページの活用をオススメします。

もし、チラシに広告規制違反があったら

通常、広告規制違反が発覚した場合には管轄の保健所や地方厚生局から指摘が行われ、指導により改善を促されます。

指導を受けたにも関わらず、問題のある広告の使用を中止や改善をしない場合は、刑事告発されるケースがあり、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられることも。

また、指導後も報告を怠ったり、虚偽の報告をしたりすると罰金が適用されます。

そこで、普段から広告規制に関する知識を付けるほか、専門家の手を借りるなど、違法な広告を配布しないよう対策を講じておくとよいでしょう。

整骨院・接骨院の広告とは?広告規制や正しい広告内容について解説します

【接骨院・整骨院】チラシに関するまとめ

経営する整骨院や接骨院のことを地域住民を含め多くの方に知ってもらうには、チラシは効果的な宣伝ツールです。自身の施術院における特性を理解して魅力的なチラシを作成しましょう。

また、作成の際には法律によって表現の仕方に規制があることも、理解しておくとよいです。

それでは本記事を参考にチラシを作成いただき、施術院の集患にお役立てください。

<参考文献>


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