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2019.02.05
器具
運動

運動こそもっとも効く痛み止め

痛みに効果があることは?

皆さんは体の節々の痛みを緩和させたい場合、痛み止めを飲んだり、湿布を添付したりまたは注射をしてもらうことを想像するかもしれません。しかし、膝や腰の痛みなどに代表されるように整形外科にいらっしゃるような症状に対して最も効果が高くそして副作用がない最大の薬は”運動”です(1)。

科学的にも証明

過去の論文をまとめて、結論を出す手法をとるシステマティックレビュー/メタアナリシスでは44つの研究(合計3537人)から、慢性的に膝の痛みを訴える患者さんに対しての運動療法(エクササイズ)は痛みの改善、身体機能(柔軟性や筋力)及び生活の質の向上に役立つとされています(2)。同様に腰痛に対してまとめられた研究ではさまざな種類の身体活動(運動)は痛みの改善に効果的であるとしています(3)。

メカニズムは?

効果があるメカニズムとしては、運動をすることによって例えば膝の軟骨に対して直接影響することはわかっていませんが、運動によってバランス能力、筋力、柔軟性などの身体の機能が向上することがわかっています(1)。

痛みは脳を代表とする中枢神経と呼ばれる器官が身体部の組織の異常な状態(炎症や組織損傷など)を加味して、危険と判断した場合に感じます。そして整形外科に関わる大部分の痛みは動きに関連するものです。例えば、腰を反ると痛い、体重が膝にかかると痛い、バンザイすると肩が痛いなどが代表例でしょう。

痛みと動きの関係は?

運動をすることで筋力や柔軟性の向上、そして身体の動きが滑らかになります。また心理的な面にもプラスの影響を及ぼします。その結果として、脳は身体部が動きが改善していると判断し、痛みは改善に向かいます。もちろん、骨折や捻挫などの靭帯損傷で身体部の純粋な炎症が起こっている場合は、安静や固定さらには炎症止めなどの薬は良い効果をもたらし、この場合の過度な運動は逆に痛みを強くしてしまいます。しかし、痛みが長引いているいわゆる慢性的な痛みに対しては上記の理由から運動は良い効果をもたらしてくれるでしょう。

参考文献

  1. (1)Pedersen BK, Saltin B. Exercise as medicine – evidence for prescribing exercise as therapy in 26 different chronic diseases. (1600-0838 (Electronic)).
  2. (2)Fransen M, McConnell S, Harmer AR, Van der Esch M, Simic M, Bennell KL. Exercise for osteoarthritis of the knee. Cochrane Database Syst Rev 2015:
  3. (3)Kelley GA, Kelley KS, Hootman JM, Jones DL. Effects of community- deliverable exercise on pain and physical function in adults with arthritis and other rheumatic diseases: a meta-analysis. Arthritis Care Res (Hoboken) 2011: 63: 79–93

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